実行できるかどうかで人生が変わる「第二領域」とは?

第二領域とは何か?

このページでは、2000万部以上売れている世界的大ベストセラー「7つの習慣」で提唱された「第二領域」(緊急ではないけど重要なこと)について、基本的な定義をはじめ、私(中西)の解釈や体験談をふまえて詳しく解説します。

 

 

んにちは、中西です。

 

まずはこのページの解説から。

 

ここから下の解説文は、主に過去にお届けした「第二領域」(緊急ではないけど重要なこと)について解説したメルマガを転載したものになります。

 

第二領域がどういうものか、なぜ第二領域を実行するのが難しく、なぜそれが人生の命運を決めるほど重要なのか。

 

こういった点がピンと来ない方は、ぜひ本ページで第二領域への理解を深めて頂ければ幸いです。

 

それでは以下、解説の部分はメルマガからの転載である点をご理解いただいた上で、お読みいただけますと幸いです🙇

 

以下の内容を配信したのは、本プログラム(第二領域コーチング)の第1期が始まる2023年初頭~春頃です。

 

第二領域に関する基本的な内容は変わりませんが、プログラムの内容は常にバージョンアップ・改善をしておりますので、一部の記載が現在のプログラムの最新内容と異なる場合があります

 

現在募集中のプログラムの最新内容については、募集の案内ページにて最終確認をして頂きますようお願いいたします。 ※第3期の募集ページはこちら

 

 

■「先延ばし」してしまう理由

 

んにちは、中西です。

 

充実した人生を送るためには、計画やタスクを実行していく「実行力」が不可欠です。まぁ当たり前ですが。

 

ところが、この大事な「実行力」が伴わないせいで、目標が達成できなかったり、人生が思い通りにいかないことは少なくないわけです。

 

で、この「実行力」が発揮できない理由と言うのは複数あるわけですが、その中でも多くの人が陥りやすいのが

 

「先延ばし」

 

です。別名、「後回し」(-。-;オナジ

 

問題は、この「先延ばし」をしている自覚があると、現実が変わらないのはもちろん、自己肯定感も低下していくことです。

 

自己肯定感が低下すると、実行力も低下しやすいので、どんどん悪循環になるわけですね。

 

ただ、実は「先延ばし」をしやすい人には特徴がありまして、

 

 

「危険を感じとる脳の『扁桃体』という部分が大きい」

 

 

ことがわかっています。(ルール大学の研究)

 

しかも、それだけではなく、先延ばし癖がある人は、扁桃体から送られてくる情報をもとに

 

「行動するかどうか」

 

を判断する前帯状皮質と言う部分とのつながりも弱いことがわかっています。

 

そもそも、扁桃体と言うのは不安・緊張・恐怖といった反応に対して重要な役割を担っている部位なので、これらを総合的に考えると、

 

 

「不安を感じやすい人ほど、行動することを躊躇しやすく、先延ばししやすい」

 

 

…と言うことになるわけですね。

 

逆に不安・緊張・恐怖といったものを感じにくいタイプの人は、平気で散財したり、後先考えない行動をすることで、人生が破滅するリスクも高いわけです。

 

そう考えると、まともな人が「先延ばし」しやすいと言うのは、脳の仕組み的には、それほどおかしいことでもないわけですね。

 

とは言え、先延ばし癖を放置していると、冒頭でお話しした通り、人生は良い方向に変わっていきません。

 

そこで、必要になるのが「工夫」です。

 

脳の扁桃体が大きいせいで「先延ばし」になるとしたら、要は、そのままの自分では先延ばし癖は治らない(可能性が高い)わけですから、

 

それを乗り越えるための「工夫」が必要になってくるのです。

 

逆に言うと、「工夫」で先延ばし癖は乗り越えられます。

 

では、どういう「工夫」が必要になるかと言うと…

 

 

■「先延ばし」を克服する2つの方法

 

先延ばしを克服する方法は、大きく分けて2つあります。

 

1.仕組みを作る
2.人の力を借りる

 

1つ目の「仕組みを作る」と言うのは、自分自身で習慣やタスク処理の方法などを、先延ばしを防止するテクニックを前提に作ることです。(アプリを利用する場合も含みます)

 

2つ目の「人の力を借りる」と言うのは、たとえば受験生なら、個別指導の先生や家庭教師にお願いしたり、何らかのコミュニティーに入って励ましあったりすることです。

 

社会人であれば、上司やコーチにコーチングをお願いするのも1つの手です。SNSを使う方法もあります。

 

ようは自分1人ではなく、自分以外の誰かとやっていくわけですね。

 

 

かなりざっくりとした分類ですが、とりあえず大きく分けると、この2つに分けられます。

 

ただ、ここからいきなり「1つの解決方法」だけを知ろうとしても、まず失敗するんです。

 

なぜなら「先延ばしをする原因」は人によって違うのと、1人の人でも原因を複数抱えていることが多いからです。

 

例えば、先延ばしというのは

 

「集中できるテクニック」

 

を身に付ければ解決するかというと、解決する場合もありますが、それだけでは解決しないことも多いです。

 

短時間きざみで集中するテクニックを学んだら、確かに「目の前のことに超集中する」ことができるようにはなります。

 

それによって「実行力」が高まり、「先延ばし」が解決することもあります。

 

ただ、そもそも「先延ばし」は、集中する以前の問題でもありますから、

 

 

【  「目の前のことに超集中できるようになった」のに、「先延ばし」の問題は解決しないまま  】

 

 

という状況も、普通に起こり得るんですね。

 

そんな感じで、集中は出来るようになっていても、先延ばしの問題が解決していない場合、

 

「集中力アップのテクニックとは、別のアプローチ」

 

が必要になります。そして、そのためには

 

 

【  なぜ「先延ばし」をしてしまうのか  】

 

 

という原因を、ある程度構造的に把握しておく必要もあるわけです。そこまで理解できると、

 

 

「自分の場合は、どういうアプローチで先延ばしを解決できるか」

 

 

が見えてきます。

 

つまり、「先延ばしの解決方法」は複数あるので、自分に合った方法を取り入れないと解決しないわけです。

 

なので、「1つの解決方法」だけを知ろうとしても、なかなかうまくいかないわけですね。

 

 

■先延ばしの「原因ごと」に対処する

 

この先延ばしの問題について、自分自身の考えだけでなく、少し調べたり専門の書籍も確認してみましたが、違和感があったのは、

 

「特定の1つのこと」

 

を原因として解説する人が大半だったことです。

 

例えば「完璧主義を治す必要がある」とか「時間管理の問題」とか「こうすれば改善する」など、1つの原因、1つの解決方法を提示しているわけです。

 

その内容自体は異論がないことが多いのですが、私が違和感があったのは、

 

 

「先延ばしの原因は複数存在するので、『原因ごと』に対策を考える必要がある」

 

 

と言うことを、なぜか誰も言っていなかったことです。少なくとも私が調べた限り、誰も見当たりませんでした。

 

で、ふと思いつきでChatGPTに聞いてみたら、驚いたことに、様々な「先延ばしの要因」を挙げてきた上で、

 

 

「先延ばしを克服するには、個々の原因に対して対処する必要があります。」

 

 

と回答してきたことです。おお!笑 (それが昨日ラストで紹介した内容)

 

いろいろ調べても全然出てこなかった私と同じ見解を唯一持っていたのが、なんとChatGPTでした(゚o゚;;

 

ほとんどの人は、この部分をさらっと流したのではないかと思いますが、私自身は

 

「先延ばしは原因ごとに対処する必要がある」

 

と言う問題意識を持っていたのと、同じ見解の人が全然いなかったので、ChatGPTの回答の一文は私には衝撃でした。

 

 

ただ、原因ごとに対処するとはいえ、ほとんどの先延ばしに共通する部分があります。それが、

 

「ネガティブな感情」

 

です。結局突き詰めると、これが原因で先延ばししてしまっていることが非常に多いのです。

 

(先延ばしの原因が、こういうネガティブな感情と言うのは、科学的にも認められています。)

 

ネガティブな感情というのは、例えば、

 

 

▼やったら失敗するんじゃないかと言う「恐怖心」

 

▼面白くなさそうと言う「退屈さ」

 

▼自分のキャパを超えているかもという「不安」

 

▼実行したときに疲れそうと言う「しんどさ」

 

▼具体的にどうやったらいいかわからないと言う「不明確さ」

 

▼本当はやりたくないのにやらされていると言う「義務感」

 

 

…ざっと思いつくまま挙げてみましたが、こういった「ネガティブな感情」が、「先延ばし」という「行動しない判断」につながっているわけですね。

 

そして、上記の通り「ネガティブな感情」にも種類があるわけで、その種類ごとに「先延ばしの原因」も違っています。

 

そこで、先延ばしをしている時(しそうな時)は、そのタスクに対して自分はどういう種類の「ネガティブな感情」を持っているか、

 

またその「ネガティブな感情」を払拭するためには、どういうタイプの対応をするのがいいか、をタスクごとに考える必要があると言うことです。

 

 

■「先延ばしの原因」を特定する方法

 

前回は、

 

「先延ばしの『原因ごと』に対処法を変える必要がある」

 

という話でした。先延ばしには「複数の原因」があるからですね。

 

この「原因ごとに対処する」というのは、少し考えれば当たり前のことのはずですが、なぜか私が調べた限り、言及している人・専門家がほとんどいなかったんですよね。

 

これを言っていたのはChatGPTのみ、というオチ。

 

 

そして「先延ばしの原因」と言うのは、元をたどっていくと、必ずと言っていいほど

 

「ネガティブな感情」

 

がベースになっています。(これも科学的に認められています)

 

もしすぐに「先延ばしの原因」がわからない場合、この自分が抱えている「ネガティブな感情」がどういうものかを、自分で向き合って分析する必要があるわけです。ざっくりと

 

「なんか、あのタスクをやるのが嫌だなぁ(ーー;)」

 

と感じているだけでは、同じ状況がずっと続く可能性が高いからです。

 

 

分析といっても、別に難しい話ではなくて、自分が心の底で(時にぼんやりと)感じている「ネガティブな感情」に気づけばいいだけです。たとえば、

 

「怖い」「嫌い」「面倒くさい」「難しそう」「(やり方などが)はっきりしない」「失敗したくない」「なるべくやりたくない」

 

…といった、そのタスクに抱えている自分のマイナスの気持ちのことです。

 

その潜在的に「自分が抱えているマイナスの気持ち」が「先延ばしの原因」になっていることが大半なので、まずはしっかり向き合った上で、

 

 

「そのマイナスの気持ちを払拭するには、どうすればいいのか?」

 

 

を考えていくことで、自分の場合(orそのタスクの場合)における「先延ばしの対処法」が見えてきます。

 

同じ人でも、タスクが変わってくると、先延ばしの対処方法も変わってきますから。

 

まずは、「ネガティブな感情」を抱えて先延ばししているタスクがあるなら、その感情に「しっかり向き合う」のがポイントです。

 

その感情に向き合う気持ちも起きづらい場合は、まず「向き合うこと」自体をタスクにしてしまてください。あえてそういう時間を設けるということ。

 

その状況だと、これ自体を1つのタスクにしてしまわないと、心理的に逃げまくって「向き合わないことで、無かったことにする」なんていう完全逃避をしてしまいかねませんので笑

 

 

「◯◯(先延ばししているタスク)にある自分のマイナス感情に3分だけ向き合う」

 

 

みたいなタスクを作り、タイマーで3分設定し、その3分だけは逃げずにしっかり向き合う。

 

で、そのマイナス感情の正体は何か、自分なりに考えてみる。嫌な感情だからとふわっと逃げない。自分をごまかさない。

 

当然あまり楽しい作業ではないですが、ここからも逃げていたら、より大変な「タスクを実行する」ことなど到底できないですから。

 

「自分の感情」ぐらいは、覚悟を決めて向き合うしかないです。

 

もし、その向き合うことすらきつい場合は、少し重度なので、「場所を変える」のがおすすめ。

 

例えば、あえてそのためだけに近所の喫茶店に行って、その「向き合うタスク」をやるわけです。

 

 

そんな感じで「タスクに対する自分のマイナス感情」に向き合い、原因が何かをはっきりさせ、その上で対策を考えます。

 

そこに向き合わずに、その嫌な感情から逃げて、ふわっとさせたままで放置しているから、いつまでたっても手をつける気にならず、先延ばしし続けてしまうわけです。

 

 

先延ばしの状況にもよりますが、そうやって自分がそのタスクに潜在的に抱えている心理に向き合わないと、

 

まず「先延ばしの原因」そのものが特定できないことも多いので、延々と先延ばしし続けるリスクが高くなるのです。

 

 

カールトン大学の先延ばしの専門家は

 

「先延ばしは根深い問題なので、簡単に解決できると考えないほうがいい」

 

とまで言っています。

 

もちろん、簡単にちょっとしたテクニック(例えば「やることを細かく分割する」「締め切りを設定する」など)であっさり解決する場合もありますが、

 

原因によっては、もう少してこずる場合もあるわけです。

 

いずれにしろ、しっかり向き合わずに心理的に逃避しているから、先延ばしが発生している場合が多いため、やはり、まずは

 

 

「自分がそのタスクに抱えている『ネガティブな感情』に正面から向き合う」

 

 

というプロセスが必須になります。ここをすっ飛ばして、ググって「先延ばしの解決テクニック◯選」みたいな記事だけ読んでも、先延ばしを解決することは難しいわけですね。

 

先延ばしを本当に解決させたいなら、まずはここをクリアする覚悟(と言うと少し大げさですが)を決めてください。

 

 

■先延ばしのヤバい「本当の原因」はこれです(超重要)

 

色々と「先延ばし」について解説してきましたが、そもそも「先延ばし」が全て悪いわけではありません。

 

「先延ばしをしても特に問題ない」

 

という場合も普通にあります。

 

まず、このことを頭の中でしっかりと「構造的に」理解できているかどうかが重要です。

 

おそらくわかっている人は、この「構造的に」と聞いただけで、すぐピンとくるかと思います。

 

なぜなら、そういう人は自分が抱えているタスクを、日ごろから

 

「ある非常に有名な枠組み」

 

で分類しているはずだからです。

 

何でもかんでも「とにかく先延ばしはダメ」だと思っているとしたら、その「枠組み」でタスクを認識できていない可能性が高いです。

 

その「枠組み」とは何かといいますと、

 

 

「緊急度」と「重要度」

 

 

の2種類の組み合わせで、自分のタスクを4つに分類する、世界的大ベストセラー「7つの習慣」で解き明かされた、いわゆる

 

「緊急・重要マトリクス」

 

と言われる分類方法のことです。

 

その4つの分類方法は、以下の通り。

 

—————————————–

 

【第一領域】緊急かつ重要なタスク

 

【第二領域】緊急ではないけど重要なタスク

 

【第三領域】緊急だけど重要ではないタスク

 

【第四領域】緊急でも重要でもないタスク

 

—————————————–

 

 

もし初めて聞いた方は、まだピンとこないかもしれませんが、上の4つの分類は、

 

「必ず一生覚えておくべきマトリクス」

 

なので、これを機会にぜひ頭に叩き込んでおいてくださいませ。

 

 

で、「先延ばしをしても特に問題ないタスク」はどれに当てはまるかと言うと、「第四領域」の

 

緊急でも重要でもないタスク

 

です。簡単に言うと「無駄・無意味なタスク」で、具体的には、たとえば

 

 

暇つぶしのSNSのやりとり
無目的のネットサーフィン
ダラダラとテレビを視聴
嫌なことからの逃避でやるゲーム
友達との無駄話

 

 

などなど、「緊急性」は全く無くて、「重要性」も全くないタイプの行為ですね。

 

こんなのを先延ばしにしても問題ないのはわかると思います。

 

 

で、ここから超重要な話をしますので、よく聞いて下さい。

 

 

上の4つのマトリックスで、どれが1番

 

「人生に大きな影響を与える領域」

 

かというと、間違いなく

 

「第二領域」

 

なのです。つまり、

 

「緊急ではないけど重要なタスク」

 

です。これが死ぬほど人生のカギを握ります。

 

 

『え?「緊急かつ重要なタスク」である「第一領域」の方が、人生に大きく影響与えるのではないの?』

 

 

と思った人もいるかもしれませんが、それは違うんですね。

 

なぜなら、「緊急かつ重要なタスク」と言うのは、ほとんどの人が自然に実行することができるからです。

 

例えばどういうタスクかと言うと、

 

 

今日中に締め切りの仕事
明日提出しないと大変なことになる宿題(課題)
壊れたパソコン・スマホの修理
突発的なクレームや事故の対応
危機や災害からの避難
突然の体調不良・病気への対応

 

 

…あくまで一例ですが、こんな感じで「緊急度も重要度も高い」のが第一領域。

 

こういうタスクはすぐに対応しないと大変なことになるので、ほとんどの人が実行できます。

 

当然、先延ばししてしまうリスクも非常に低いわけです。

 

だから、ほとんどの人は「緊急かつ重要」な「第一領域」の先延ばしでは悩みません。

 

繰り返しますが、第一領域は「すぐにやらざるを得ない」からです。

 

問題は残りの

 

【第二領域】緊急ではないけど重要なタスク

【第三領域】緊急だけど重要ではないタスク

 

 

の2つです。この2つをどう判断するかで、大袈裟ではなく、人生が決まります。

 

イメージしやすくするために具体例を書くと、こんな感じ。

 

 

—————————————–
【第二領域】緊急ではないけど重要なタスク
—————————————–

 

→「将来への備え」になる「質の高いタスク」

 

将来に向けた準備・行動(仕事の改善、読書、運動など)

今後について考える時間
予防やリスクへの対策(PC内部の整備、パスワードの変更、歯の検診など)
勉強や自己啓発(副業や投資や資格など)
豊かな人間関係づくり
家族・友人・恋人らとの交流
好きなことをやる時間

 

—————————————–
【第三領域】緊急だけど重要ではないタスク
—————————————–

→「無意味」だがやる必要がある「見せかけのタスク」

 

重要ではないメールやLINEの返信
重要ではない今日〆切の提出物・宿題
重要ではない会議・打ち合わせ
突然かかってきた電話の対応
受験とは無関係な授業への出席
強制的な友人知人先輩との会合

 

—————————————–

 

 

…こんな感じです。(あくまで一例なので、具体的にこれらのタスクと言うことではなく、あなた自身にとっての「第二領域」「第三領域」のタスクが必ずあります)

 

そしてほとんどの人は、

 

 

【第一領域】緊急かつ重要なタスク

【第三領域】緊急だけど重要ではないタスク

 

の2つの領域のタスクは、自然にやれてしまうのです。

 

共通点は「緊急」(の度合いが高い)という点。

 

つまり、多くの人は第一領域・第三領域と言う

 

 

【  「緊急」のタスクばかりに手をつけてしまう 】

 

 

ということです。理由は簡単で、「緊急」だと実行しやすいから。

 

それでもタスクは実行しているので「なんとなく時間を無駄にしなかった気分」「なんとなく仕事をした気分」にもなれるから。

 

しかし、実はそれが原因で、

 

 

【  いつまでたっても「緊急じゃないけど重要」な第二領域のタスクに取りかかれない  】

 

 

という状況が生み出され、「先延ばし」が発生しているのです。

 

つまり、人生をより良くしていく鍵は、実は

 

 

【第二領域】緊急ではないけど重要なタスク

 

 

を実行できるかどうかに、すべてがかかっているのです。

 

 

 

■「第二領域」をやらない人の末路がヤバい(重要)

 

この「第二領域の重要性」は、どれだけ強調しても足りない位のものです。

 

改めて言うと、第二領域というのは、緊急・重要マトリクスの中の1つで、

 

緊急ではないけど重要なタスク

 

のことですね。このマトリクスは全部で4つあり、おさらいすると以下の通り。

 

 

—————————————–

 

【第一領域】緊急かつ重要なタスク

 

【第二領域】緊急ではないけど重要なタスク

 

【第三領域】緊急だけど重要ではないタスク

 

【第四領域】緊急でも重要でもないタスク

 

—————————————–

 

(もし「第二領域」のことがよくわからない方・前回のメルマガをまだ読んでいない方は、必ず前回の話を読んでおいてください。

 

学生・社会人に関係なく、業界業種・職業にも関係なく、すべての人にとって死ぬほど重要な話なので)

 

 

前回までの話を簡単に復習すると、最初にお話ししていたのは、

 

「先延ばしのベースにある『ネガティブな感情』」

 

についてでした。 ほとんどの先延ばしに共通するのは、この「ネガティブな感情」です。 

 

ところが、前回お話しした「第二領域」のタスクというのは、その「ネガティブな感情」すらも超越していて、

 

その感情の有無に関係なく、実行するのは並大抵ではないのです。理由は簡単で、

 

 

【 多くの人は、「重要度」が高いタスクより、「緊急度」が高いタスクを優先的にやってしまうから 】

 

 

です。マトリクスでいうと、「第一領域」と「第三領域」です。

 

わかりやすくするために、具体例付きでまとめてみます。

 

(以下の各領域ごとの「具体例」は、あくまで例です。今現在のあなた自身にとっての4つの領域が必ずありますので、それを考えてみてください。)

 

—————————————–
【第一領域】緊急かつ重要なタスク
—————————————–

 

→すぐ実行する必要がある「問題・課題のタスク」

 

例)
今日中に締め切りの仕事
明日提出しないと大変なことになる宿題(課題)
突発的なクレームや問題の対応
壊れたパソコン・スマホの修理
突然の体調不良・病気への対応
危機や災害からの避難

 

—————————————–
【第二領域】緊急ではないけど重要なタスク
—————————————–

 

→「将来への備え」になる「質の高いタスク」

 

将来に向けた準備・行動(仕事の改善、読書、運動など)

今後について考える時間
予防やリスクへの対策(PC内部の整備、パスワードの変更、歯の検診など)
勉強や自己啓発(副業や投資や資格など)
豊かな人間関係づくり
家族・友人・恋人らとの交流
好きなことをやる時間

 

—————————————–
【第三領域】緊急だけど重要ではないタスク
—————————————–

 

→「無意味」だがやる必要がある「見せかけのタスク」

 

例)
重要ではないメールやLINEの返信
重要ではない今日〆切の提出物・宿題
重要ではない会議・打ち合わせ
突然かかってきた電話の対応
受験とは無関係な授業への出席
強制的な友人知人先輩との会合

 

—————————————–
【第四領域】緊急でも重要でもないタスク
—————————————–

 

→楽しいだけで何も残らない「無駄なタスク」

 

例)
暇つぶしのSNSのやりとり
無目的のネットサーフィン
ダラダラとテレビを視聴
嫌なことからの逃避でやるゲーム
友達との無駄話

 

——————————————-

 

 

・・・こんな感じですね。 そしてこの四つの中で圧倒的に人生を左右するのが、

 

【 「第二領域」をどれだけ実行できるか 】

 

という点なのです。

 

第二領域は「緊急性は低い」けれども、「重要度が高い」タスクですが、多くの人は目の前に、

 

 

【 緊急性が高い「第一領域」と「第三領域」のタスクが大量にある 】

 

 

という状況になっているため、心理的に取りかかりやすいこの2つの領域にばかり手を出しがちなんですね。 

 

しかも厄介なのは、この2つの領域を処理していると、

 

なんとなく「仕事(勉強)をした気分になる」
なんとなく「充実した時間を過ごした気分になる」

 

という特徴があることです。特にこのマトリクスが頭の中にない人は、そうなりがちです。

 

たしかに「緊急性が高い」タスクを処理したわけですから、心理的にそのような気分になるのはよくわかるのですが、その状況に浸っていると、

 

「第二領域」を全然実行できていない状況にも気づかないで(あるいは、気付いていても緊急度の高いタスクをやっているので満足してしまい)、 第二領域が放置されていきます。

 

するとどうなるか。

 

 

【 「第二領域」のタスクが、「第一領域」のタスクに変わってしまう 】

 

 

のです。

 

つまり、緊急ではなかった第二領域のタスクが、放置していたせいでヤバいことになり、緊急度が高いタスクに変わってしまうということヽ(;´Д`)ノ 

 

たとえば、学生・受験生なら、何か月も「明日の授業で提出する英語の宿題」(第一領域)ばかりやっていて、基礎的な文法の勉強(第二領域)をやっていなかった。

 

その状況を半年くらい放置しているうちに、いつのまにか受験が近づいてるのに模試の判定が悪すぎて、受験直前になって、大慌てで文法の勉強をやり出した。(第二領域から第一領域へ変化)

 

社会人なら、もう若くなくなってきたから、そろそろ食事と運動にしっかり気を配る(第二領域)必要があると思っていたけど、

 

忙しさにかまけて、簡単に食べられるジャンクな物ばかり食べて暴飲暴食を続けていたら、

 

ある日の健康診断で、とんでもない結果が出て、大慌てで毎日の食事と運動を改善せざるを得なくなった(第二領域から第一領域への変化)

 

 

あるいは、万が一クビになったときのために、「2つ目の収入源」が必要だと思って、副業するためのリサーチ(第二領域)をしないといけないと思っていた。

 

ところが、帰宅後は疲れて毎日ダラダラとYouTubeを見てしまい、いつまでたっても副業のリサーチをしなかった。

 

そうしたところ、突然海外で戦争が始まって、物価高で市場環境が変化し、会社の業績が傾いてリストラにあってしまった。

 

今は貯金を切り崩しながら、転職をすべきか起業をすべきか検討していて、自分にどんなビジネスができるのか1日中リサーチしている(第二領域から第一領域へ変化)。

 

・・・例を挙げたらキリがないのでこのへんにしますが、わかりますよね?

 

第二領域を放置した結果が、状況を悪化させて、緊急性が超絶に高まってしまっているのが。

 

 

結果、その人はいつも「第一領域」のタスクばかりとなり、常に「緊急性の高い」タスクばかりやることになります。

 

そのわりに、人生が一向に良くならないわけです。

 

なぜでしょうか?もうわかりますよね。

 

【  緊急性は低いけど、重要性が高いタスク(第二領域)を、いつも放置し続けているから  】

 

です。

 

これは仕事でも勉強でも、プライベートでも、すべてのことに当てはまります。

 

第二領域を放置しているから、状況が悪化しまくって、気づいたらいつも

 

「緊急性の高いことだらけ」

 

になっているのです。

 

 

この構造をしっかり理解しないで、「先延ばしの克服テクニック」みたいなノウハウだけ検索で調べても、

 

表面的な対処で終わってしまい、本質的な自分の状況は変わらない可能性が高いです。

 

では、この負のループにハマった状況を改善するには、一体どうすればいいのでしょうか?

 

 

■苦しい人生から抜け出す「第二領域」を実行する方法

 

前回の話の「ポイントだけ」おさらいすると、以下の通り。

 

——————————————-

 

■あらゆるタスクは「緊急度」と「重要度」で4つに分けたマトリクスの“いずれか”に分類できる。

 

■多くの人は、緊急性が高い「第一領域」(緊急かつ重要)と「第三領域」(緊急だけど重要ではない)のタスクを大量に抱えている。

 

■そのせいで多くの人は、「重要度」が高いタスクより、「緊急度」が高いタスクばかり手を付けてしまいやすい。

 

■しかし、心理的に取りかかりやすい緊急性の高い「第一領域」「第三領域」のタスクばかり処理していると、

 

なんとなく「仕事(勉強)をした気分になる」
なんとなく「充実した時間を過ごした気分になる」

 

が、その裏で少しずつ「第二領域をやらない」ことによる事態の悪化が進行している。

 

■気づいたら、いつのまにか「第二領域」のタスクが、事態の悪化で緊急性が高まり、「第一領域」のタスクに変わってしまう。

→結果的に、いつも「第一領域」のタスクに追われている。これでは状況(人生)が良くならない。

 

■状況(人生)が良くならない理由は「緊急性は低いけど、重要性が高いタスク(第二領域)」を、いつも放置し続けているから。

 

■「第二領域」をどれだけ実行できるかが、人生を好転させるカギを握る

 

——————————————-

 

・・・こんな感じでした。

 

ようは、自分の中で

 

 

「緊急ではないけど重要なタスク」=「第二領域」

 

 

を先延ばしせずに実行できるかどうかが、人生を好転させていくカギを握る…ということですね。

 

 

「宿題」ばっかりしていたら、「受験勉強」ができなくて不合格になるわけです。

 

帰宅後に「YouTube」ばかり見ていたら、将来の2つめの収入源になる「副業」「投資」を始めることができないわけです。

 

「歯の定期検診」に行くのを放置していたら、気づいたら痛み出して「虫歯」になることがあるわけです。

 

「人間関係を維持する時間」を作らなければ、気づいたら「孤独な老人」になってしまいます。

 

有酸素運動や筋トレなどの「運動」を習慣にせず放置していたら、気づいたら「体力のない人間」になっています。最悪、「病気」にもなります。

 

シンガーソングライターの「歌手」になりたいのに、締め切りがないからと「作詞」「作曲」もせず、「仕事(勉強)と睡眠と遊びだけ」で毎日過ごしていたら、永久にシンガソングライターにはなれません。

 

すべては、

 

 

【「緊急ではないけど重要」な「第二領域」をおろそかにしたこと  】

 

が原因で起こった問題です。

 

 

で、ここからが今回の本題ですが、

 

これまでお話ししてきた「先延ばし」というのは「第二領域」だけで発生する話かというと、そういうわけでもありません。

 

まあ「第四領域」はそもそも「無駄なタスク」(緊急度も重要度も高くない)ので、先延ばししても問題ないのですが、

 

 緊急度の高い「第一領域」「第三領域」でも、先延ばししてしまう人もいます。

 

実はここをごっちゃにしてしまうと、問題が解決しないんですね。つまり、

 

 

1.緊急度の高い「第一領域」「第三領域」を実行する方法

 

2.緊急度が低い「第二領域」を実行する方法

 

 

は、同じ「先延ばし」という問題をはらんでいる場合も、対処法が違うのです。

 

緊急度の低い「第二領域」を実行する方がずっと難しいので、

 

「第一領域」「第三領域」を実行する方法と同じ方法では、「第二領域」は実行できない可能性が非常に高いわけです。 

 

で、私はこの問題の解決方法を、以下のように分けて考えています。

 

——————————————-

 

1.第一領域・第三領域を実行できないなら「集中力のテクニック」が必要になる。

 

2.第二領域を実行できないなら「集中力のテクニック」に加え、「強制的なブロッキング」が必要になる。

 

——————————————-

 

 

ブロッキングというのは、そのタスクを実行する時間の枠を取ることです。

 

つまり、緊急性の低い「第二領域」の方が実行するのが圧倒的に難しく、いくら「集中力のテクニック」を駆使しまくっても、解決しないことが圧倒的に多い。

 

例えば、いくら短時間きざみで超集中できるようになっても、そもそも緊急性が低い第二領域には「手を付ける」ことすら難しいので、「集中する以前」につまずいている。

 

当たり前ですが、この状況を「集中力のテクニック」で解決させることは難しいのです。

 

この状況を解決するには、上記のとおり、“何らかの形”で、第二領域の

 

「強制的なブロッキング」

 

を行うしかありません。

 

では「強制的なブロッキング」には、どんな方法があるのでしょうか。

 

 

■「第二領域の先延ばし」が解決しない理由

 

 

先延ばしにもいろいろ種類があり、その中でも特に厄介なのが、

 

「第二領域」のタスクの先延ばし

 

ということでした。(第二領域=緊急ではないけど、重要なタスク)

 

この「第二領域の先延ばし」は、緊急性が低いため、先延ばしをしても問題が起こらないように一見思えてしまう。

 

ところが、実際はそんな事はなく、緊急性が低いからと放置している間に、水面下でどんどん「緊急性」が上がっていく。

 

別の言い方をすると、気づかない間に状況がだんだん「悪化」している。

 

で、気づいたときには、悪化した事態の中で「緊急性が高いタスク」に変身してしまうと。この繰り返しで、

 

 

常に「緊急度も重要度も高い第一領域のタスク」に追われ続ける

 

 

ハメになり、いつも忙しくしている割には、いつまでたっても、人生の状況が良くならない状態に陥ってしまうのです。

 

この状態を巷でよく言われる「先延ばしの防止テクニック」で対処しようとしても、うまくいく場合もありますが、うまくいかないことも非常に多いです。

なぜなら、「第二領域の先延ばし」は、先延ばしの中でも「重度の高いタイプ」の先延ばしだからです。少なくとも私はそう考えています。

 

先延ばしには、「軽度」のものと「重度」のものがあるのです。

 

たとえば「先延ばしの防止テクニック」の一つとしてよくあげられるのが、

 

「タスクを小分けにする」

 

という方法。一昨日のプチメルマガで紹介しましたが、ChatGPTすら、これを「先延ばし防止テクニック」の1つとして答えていました。

 

実はこれは、「集中力のテクニック」でもありますが、これで解決できるのは、「軽度」の先延ばしなのです。

 

やる必要性が高まっている緊急性の高い「第一領域」や「第三領域」の先延ばしなら、「先延ばし」といっても、もうやらざるを得ない状況なので、集中力のテクニックで解決する事は多いのです。

 

 

ところが「第二領域」の先延ばしは、「重度」の先延ばしなので、タスクを小分けにしたところで、克服できない可能性の方が高いです。

 

 

小分けでは絶対克服できないとは言いませんが、そもそも

 

「緊急性がないことに全く手をつけられない」

 

状況と言うのは、「集中力のテクニック」とは、別次元の問題であり、また、先延ばしの元にある「ネガティブな感情」とも、別次元の話だからです。

 

目の前のタスクに「集中できない」とか、「タスクをやるのが面倒だ」といった「ネガティブな感情」の問題であれば、

 

心理的なハードルを一気に下げる「小分けにする」ことで、克服できる可能性は高いでしょう。しかし、

 

「第二領域の先延ばし」

 

は、そういう集中テクニックやネガティブな感情の有無に関係なく、発生してしまうのです。

 

 

私はこのタイプの先延ばしグセは、

 

「ブロッキング」

 

でしか克服できないと考えています。

 

 

ブロッキングというのは、無理矢理、そのタスクをやる時間の枠を確保することです。

 

緊急性の低い「第二領域の先延ばし」体質になりきっている場合、どれだけ集中力がアップするテクニックを駆使しても、

 

「無理矢理、時間の枠を確保する」

 

というポイントを外さず、「何らかの形」で、そのポイントを押さえた方法を実践する。

 

そうしない限り、第二領域のタスクに手をつけられるようにはなりません。

 

この「無理矢理、時間の枠を確保する」以外で、第二領域の先延ばし体質になっている人が、その体質を克服できる方法はない…と私は考えています。

 

論理的にも、どう考えても、そのはずなんですよね。残念ながら私には他に思いつかないので、もしあるなら教えてほしいくらい笑

 

 

ただ、逆に言うと

 

「無理矢理、時間の枠を確保する」

 

ことができれば、第二領域の先延ばしを克服できるヽ(´▽`)/ ということになります。

 

その方法はいくつかあるのですが、実は、私は独自に、この

 

「第二領域の先延ばしを克服する」

 

ための

 

「無理矢理、時間の枠を確保する」

 

方法を考えました。

 

数年前にある人から聞いた一風変わった方法論と、

 

複数のテクニックと、

 

昔から効果が認められている技術と、

 

ある最新のIT系システムを組み合わせたことで、

 

 

【  誰もが「第二領域の先延ばし」を克服できるアイデア  】

 

 

を思いついてしまったのです。

 

 

■第二領域は2種類あることを理解する

 

 

この「第二領域の問題」は、非常にディープな話で、ポイントだけ見てもわかりにくいのですが、

 

どうしても前回までのメルマガを読む時間がない方は、以下のポイントだけでも確認してみてください。

 

逆に前回までしっかり読んで頭に入っている方は不要になりますので、以下のポイントは飛ばして、その下の本題に行ってください。

 

—————————————–
<人生の命運を決めてしまう
「第二領域を実行できない問題」とは?>
—————————————–

 

基本的に、すべてのタスクは「4つの領域」に分けることができます。

—————————————–

【第一領域】緊急かつ重要なタスク

 

【第二領域】緊急ではないけど重要なタスク

 

【第三領域】緊急だけど重要ではないタスク

 

【第四領域】緊急でも重要でもないタスク

 

—————————————–

 

—————————————–
【第一領域】緊急かつ重要なタスク
—————————————–

 

→すぐ実行する必要がある「問題・課題のタスク」

 

例)
今日中に締め切りの仕事
明日提出しないと大変なことになる宿題(課題)
突発的なクレームや問題の対応
壊れたパソコン・スマホの修理
突然の体調不良・病気への対応
危機や災害からの避難

 

—————————————–

【第二領域】緊急ではないけど重要なタスク
—————————————–

 

→「将来への備え」になる「質の高いタスク」

 

将来に向けた準備・行動(仕事の改善、読書、運動など)
今後について考える時間
予防やリスクへの対策(PC内部の整備、パスワードの変更、歯の検診など)
勉強や自己啓発(副業や投資や資格など)
研究開発や各種の投資(事業者の場合)
豊かな人間関係づくり
家族・友人・恋人らとの交流
好きなことをやる時間

 

—————————————–
【第三領域】緊急だけど重要ではないタスク
—————————————–

 

→「無意味」だがやる必要がある「見せかけのタスク」

 

例)
重要ではないメールやLINEの返信
重要ではない今日〆切の提出物・宿題
重要ではない会議・打ち合わせ
突然かかってきた電話の対応
受験とは無関係な授業への出席
強制的な友人知人先輩との会合

 

—————————————–
【第四領域】緊急でも重要でもないタスク
—————————————–

 

→楽しいだけで何も残らない「無駄なタスク」

 

例)
暇つぶしのSNSのやりとり
無目的のネットサーフィン
ダラダラとテレビを視聴
嫌なことからの逃避でやるゲーム
友達との無駄話
——————————————-

 

——————————————-

 

■あらゆるタスクは「緊急度」と「重要度」で4つに分けたマトリクスの“いずれか”に分類できる。

 

■多くの人は、緊急性が高い「第一領域」(緊急かつ重要)と「第三領域」(緊急だけど重要ではない)のタスクを大量に抱えている。

 

■そのせいで多くの人は、「重要度」が高いタスクより、「緊急度」が高いタスクばかり手を付けてしまいやすい。

 

■しかし、心理的に取りかかりやすい緊急性の高い「第一領域」「第三領域」のタスクばかり処理していると、

 

なんとなく「仕事(勉強)をした気分になる」
なんとなく「充実した時間を過ごした気分になる」

 

が、その裏で少しずつ「第二領域をやらない」ことによる事態の悪化が進行している。

 

■気づいたら、いつのまにか「第二領域」のタスクが、事態の悪化で緊急性が高まり、「第一領域」のタスクに変わってしまう。

 

→結果的に、いつも「第一領域」のタスクに追われている。これでは状況(人生)が良くならない。

 

■状況(人生)が良くならない理由は「緊急性は低いけど、重要性が高いタスク(第二領域)」を、いつも放置し続けているから。

 

■「第二領域」をどれだけ実行できるかが、人生を好転させるカギを握る

 

——————————————-

 

—————————————–

 

「緊急ではないけど重要なタスク」=「第二領域」

 

を先延ばしせずに実行できるかどうかが、人生を好転させていくカギを握る。

 

例)
「宿題」ばっかりしていたら、「受験勉強」ができなくて不合格になる。

 

目の前の仕事ばかりに追われていたら、自分の価値を高める仕事をする時間がなくなり、気づいたら、市場価値のない人間になってしまう。

 

帰宅後に「YouTube」ばかり見ていたら、将来の2つめの収入源になる「副業」「投資」を始めることができない。

 

「歯の定期検診」に行くのを放置していたら、気づいたら痛み出して「虫歯」になることがある。

 

「人間関係を維持する時間」を作らなければ、気づいたら「孤独な老人」になってしまう。

 

有酸素運動や筋トレなどの「運動」を習慣にせず放置していたら、気づいたら「体力のない人間」になってしまう。最悪、「病気」にもなる。

 

シンガーソングライターの「歌手」になりたいのに、締め切りがないからと「作詞」「作曲」もせず、「仕事(勉強)と睡眠と遊びだけ」で毎日過ごしていたら、永久にシンガソングライターにはなれない。

 

すべては、

 

【「緊急ではないけど重要」な「第二領域」をおろそかにしたこと  】

 

が原因で起こった問題。

 

—————————————–

 

——————————————-

 

1.第一領域・第三領域を実行できないなら「集中力のテクニック」が必要になる。

 

2.第二領域を実行できないなら「集中力のテクニック」に加え、「強制的なブロッキング」が必要になる。

 

——————————————-

 

 

…こんな感じですね。

 

いやー「復習」としては本メルマガ史上かつてない長さですが笑、

 

それだけ重要なことなのに、この構造を知らない人も多いので、詳しく解説してきました。

 

 

で、この多くの人の人生を悪化させている大問題といっても過言ではない

 

「第二領域を実行できない問題」

 

の解決策の話に入る前に、もう一つ、理解しておく必要がある「第二領域」についての大事なポイントがあります。

 

もともと「先延ばし」の原因のベースにある

 

「ネガティブな感情」

 

がネックになっている話をしていましたが、

 

 

【  「第二領域」のタスクには、「ネガティブな感情」が伴うものと、伴わないものがある  】

 

 

と言うことです。

 

厳密に言うと、これ自体は第二領域に限った話ではないのですが、第二領域の場合は、「ネガティブな感情」があると「先延ばし」してしまうのは当然として、

 

さらに、「ネガティブな感情」が伴わないタスクも、「先延ばし」してしまいやすいのです。

 

ただし、「ネガティブな感情」を伴わない第二領域のタスクの場合、

 

「実行できる人」と「実行できない人」の差

 

が激しくなります。

 

 

例えば、私でいうと、第二領域のタスクの中に

 

 

「歯の定期検診」

「毎日の有酸素運動」

 

の2つがあります。

 

どちらも緊急性は高くないですが、やらないといずれ大変なことになる重要性の高いタスクです。

 

しかし、私にとって「毎日の有酸素運動」は、複数のアイデアでラクにできる仕組みを構築したので「楽しいもの」になっています。

 

よって「毎日の有酸素運動」には「ネガティブな感情」はほとんどありません。

 

なので、第二領域ではありますが、実行できています。

 

 

一方で、「歯の定期検診」は、今は別の歯医者で問題なくなったのですが、以前通っていた歯医者に騙されて、半ば詐欺みたいな被害にあったため、その後しばらく、

 

「新たな信頼できる歯医者を見つける」

 

というタスクが、なかなか実行できませんでした。

 

騙されて歯医者が嫌になったと言うのもありますし、二度と騙されたくないので次は絶対に信頼できる歯医者を探したかったのですが、近所に歯医者が多すぎて、その中から探すのが面倒と言うのもありました。

 

つまり、私にとって、このタスクは「ネガティブな感情」が強く伴っている第二領域となっていました。

 

とはいえ、歯が痛いわけではなく「定期検診」ですので「緊急性は低い」ため、全くこのタスクに手をつける気になりませんでした。

 

そのせいで長期間にわたり歯の健診(新しい歯医者探し)を放置。

 

その後、あるきっかけで無理矢理新しい歯医者を見つけましたが、やはり「超ネガティブな感情」と「緊急性が低い」という理由で、異常に時間をかけてしまいました。

 

 

つまり、あくまで私の場合ですが、

 

「ネガティブな感情」が強く伴う第二領域のタスクは、なかなか実行できず、

 

「ネガティブな感情」が伴わない第二領域のタスク(有酸素運動など)は、比較的簡単にできてしまうのです。

 

ただし、繰り返しますが、これはあくまで私の場合なのです。

 

人によっては、「有酸素運動」に「ネガティブな感情」は無いのに、実行できない人もいます。

 

 

ここで大事になってくるのは、自分(あなた)自身は、第二領域なら全てできないのか、

 

私のように「ネガティブな感情を伴わない」なら、第二領域でもわりと簡単に実践できてしまうのか、

 

それとも「ネガティブな感情」の基準ではなく、タスクごとに別々に、何か実行する上でネックとなるポイントが存在するのか、

 

第二領域に関係なく、すべての領域のタスクがまともに実行できないのか、

 

その自分のタイプと現状を、できるだけ正確に知ることなのです。

 

 

■「第二領域」の先延ばしを解決する方法(軽度編)

 

ポイントは、第二領域を実行できない場合でも、その状況が「重度」の場合と、「軽度」の場合があることです。

 

まず、自分の「第二領域の先延ばしが重度か軽度か」を自分で理解することが重要です。

 

と言っても、それほど難しい話ではなくて、第二領域の先延ばしというのは、前回までにお話しした通り、

 

「ブロッキング」

 

を使うしかないわけですね。(ブロッキング=時間の枠をとること)

 

つまり、緊急性の高いタスク(第一領域・第三領域)であれば、その「緊急性があと押し」となりタスクを実行しやすいわけですが、第二領域は緊急性がないため、

 

「無理矢理、時間を確保する」

 

という方法を“何らかの形”で取らない限り、基本的には実行することはできないのです。

 

その第二領域のタスクに対して、「ネガティブな感情」(退屈・面白くない・やりたくない・よくわからないなど)が全くなくても、忙しい人なら、自然に勝手にできてしまう可能性は低いです。

 

ゲーム大好き少年にとってのゲームのように、漫画が大好きな人にとっての漫画のように、「ネガティブな感情」どころか

 

「ポジティブな感情しかない」
(大好き・面白い・楽しい)

 

というタスクなら、無理に時間を確保をしなくても、多忙でも、自然にやれる可能性が高いですが、一般的にそうではないことが非常に多いですからね。

 

そうすると、やはりどんな方法でもいいので「無理矢理、時間を確保する」という要素があるやり方でない限り、第二領域は実行できません。

 

ここで「軽度」の「第二領域の先延ばし」グセなら、アプリやスケジュール帳などを使い、実行する時間の枠を取ることで解決します。

 

 

やること自体はとくに難しい話ではなく、普通に

 

「スケジュール化」

 

してしまうということです。

 

ようはこれが「ブロッキング」ですが、「軽度」の人なら、これであっさり解決します。

 

なので、「第二領域の先延ばし」をしてしまっている自覚がある人は、まずはアプリやスケジュール帳などを使って、

 

「第二領域のタスクを実行する時間」

 

を確保して「スケジュール化」し、それで実行できるかどうかを試してみてください。

 

 

コツを言うと、そのやりたい第二領域のタスクに「ネガティブな感情」が強そうな場合、なるべく「1日の最初の方でやる」といいです。

 

理由は、1日の初めほどのエネルギーが高いので、実行がしやすいからです。

 

また、実行する時間だけではなく、

 

「場所」

 

も一緒に決めてみてください。例えば「夜の20時から1時間やる」と決めるだけではなく、

 

「夜の20時から1時間、リビングの机でやる」

 

という形で、実行する場所も決めてしまうわけですね。

 

「軽度」の第二領域の先延ばし癖なら、これで解決します。

 

 

問題は、これでも解決しない「重度」の第二領域の先延ばし体質の場合です。

 

 

その場合はどうすればいいのか?

 

 

■第二領域の「重要性のレベル」を理解する

 

 

「第二領域」を実行する方法の前に、もう少し「第二領域」について突っ込んで説明します。

 

 

第二領域は、ようは「緊急ではないけど、重要なタスク」であり、この「緊急性のなさ(低さ)」が実行力を大きく低下させているわけです。

 

同時に「重要なタスク」であるわけで、だからこそ、緊急性が低いからといって放置していると、だんだん状況が悪化してきて、いつか必ず大変な状況に陥る。

 

かといって、大変な状況に陥る直前で慌てて実行しても、それはもう実質的に「緊急性の高い」タスクになっているので、

 

それはもはや第二領域ではなく「第一領域」(緊急度も重要度も高い)になってしまっているわけですね。

 

これを延々と繰り返してしまうのが、人生を好転させられない原因になってしまっている…と言う話でした。

 

 

ただ、この第二領域の「重要度」にも「レベル」があると私は考えています。

 

同じ「重要」といっても、非常に重要なタスクと、そこそこ重要なタスクもあります。

 

この「緊急ではないけど、重要」の「重要」のレベルの違いによって、対処方法や時間配分が変わってくるのです。

 

 

例えば、今日のプチメルマガでも書きましたが、私は毎日10〜15分ぐらいの時間をとって、ChatGPTの動向や最新情報、一般の方の意見などを収集しています。

 

私自身は、当面はChatGPTを仕事で直接使うことはないので、ChatGPTの情報収集の「緊急性」は低いです。

 

ただ、明らかに世界を変えていく可能性があるツールであり、この情報をずっとスルーしていたらいろいろリスクが高まるので、ChatGPTの継続的な情報収集は「緊急性」がなくても「重要性」があるのです。

 

つまり私の「第二領域」の一つであり、毎日時間を確保してやっているのですが、一方で「重要」と言っても、私にとってそこまで高い「重要性」ではありません。

 

まだ未知数の部分も多いですし、自分の仕事や人生にとってChatGPTの情報を知ることは「重要」ではあっても、相対的には低めの重要さで、よく言っても「そこそこの重要度」くらい。

 

なので、毎日ChatGPTの情報収集の時間を確保していますが、短い日は5分位で終わらせますし、長くても15分位までにしています。

 

いまの私にとってChatGPTの情報収集の重要度は、大体それぐらい。

 

 

ポイントは、自分の中におけるそのタスクの

 

「重要の度合い(レベル)」

 

を認識できているかどうか、です。

 

これを認識できていないと、確保する時間の見積もりを間違えます。

 

 

もちろん、人によってはChatGPTの重要度が私の10倍ぐらい高い人もいるでしょうから、そういう人にとっては「ChatGPTの情報収集」は、私の何倍もの時間を費やす価値が出てくるわけです。

 

そんな感じで

 

【  第二領域の「重要のレベル」  】

 

をタスクごとに把握できているかどうかは、実行するときの判断に大きく関わってくるので、

 

まず「第二領域」に取り組む前提として、このことを理解しておく必要があります。

 

これを理解できていないと、仮に工夫して第二領域を実行できるようになったとしても、

 

時間配分を間違えて、第二領域をやりすぎたり、逆にやり足りなかったりしてしまうからです。

 

 

■第二領域をやるタイミング

 

「緊急ではないけど重要」

 

というのが第二領域のタスクの特徴でしたが、このタスクこそが人生を大きく左右する…と言う話でした。

 

理由は、多くの人が「緊急」のタスク(第一領域と第三領域)にばかり手をつけてしまう結果、いつまでたっても「重要」なはずの第二領域のタスクが実行できなくなるからです。

 

「緊急性の高いタスク」は簡単に手をつけやすい一方で、「緊急性の低いタスク」はそれが重要であっても、なかなか手をつけられない。

 

この状況を繰り返すことで、気づかないうちに状況が次第に悪化して行き、気づいたときには

 

「第二領域のタスクが第一領域(緊急度も重要度も高い)タスクになってしまう」

 

わけですね。この状態を繰り返していたら、まず人生は良くなりません。

 

 

で、このループにはまっている場合、どういう状況になっているかと言うと、

 

 

第一領域(緊急かつ重要)をやる

第三領域(緊急だけど重要ではない)をやる

第一領域(緊急かつ重要)をやる

第三領域(緊急だけど重要ではない)をやる

以下、繰り返し

 

 

こんな感じになってるわけですね。常に緊急性の高いことばっかりやっていると。

 

これって、いかにも仕事(勉強)をやっているように思えるのですが、第二領域には全く手をつけていないわけです。

 

この繰り返しですと、常に人生がアップアップした苦しい状況から抜け出せなくなります。

 

ではどうすればいいかと言うと、流れとしては、こんな感じです。

 

 

第一領域(緊急かつ重要)をやる

第ニ領域(緊急ではないけど重要)を「ねじ込む」

第三領域(緊急だけど重要ではない)をやる

以下、繰り返し

 

 

完璧に全てこの通りにやる必要はないですが、大筋の流れとしては、こんな感じになります。

 

まず、「緊急かつ重要」な第一領域は先にやる。

 

これを終わらせておかないと、脳のリソースを食いつぶすからです。

 

第一領域より先に第二領域をやることも、一応可能ではありますが、やはり同じ重要なタスクなら、緊急性が高い方からとりかかった方が良いわけです。だから最初に第一領域。

 

問題は、その次で、ここで緊急性の高い(けど重要ではない)第三領域に手をつけてばかりいると、永久に第二領域をやれる時間が確保できません。

 

なぜなら、ほとんどの人が緊急性の高い第一領域はもちろん、第三領域も多数抱えているからです。

 

そのループを抜け出すには、

 

 

「第一領域終了」から「第三領域終了」の間のどこかで、無理矢理「第二領域の時間を確保する」(ブロッキング)

 

 

しかありません。そうしなければ、常に第一領域と第三領域の繰り返しになるからです。

 

 

受験生で例えると、かりに私立大学文系の受験生なら、受験に必要な科目が英語・国語・社会だった場合、

 

受験に必要な科目の授業の宿題(第一領域)を終わらせたあと、これまでなら受験に必要ではない数学の授業の宿題(第三領域)をやっていて、宿題にばかり追われていた。

 

(=緊急性が高い第一領域・第三領域ばかりやっていた)

 

そのせいでずっと大事な英語の文法の勉強(第二領域)が全然できていなかった。

 

このままでは、毎日宿題に追われて、いつまでたっても英語の文法の時間が取れないので、いずれ大変なことになる。

 

そこで受験に必要な科目の宿題(第一領域)を終わらせた後、毎日30分、文法の勉強時間を確保した。(第二領域)

 

その30分の文法の勉強が終わった後に、受験に必要ではない数学の宿題(第三領域)をやるようにした。

 

 

…こんな感じですね。あくまで大筋のイメージではありますが、流れとしては、

 

第一領域をやる→第二領域を「ねじこむ」→第三領域をやる

 

という形で実行していくのが、第二領域のタスクを処理していくコツになります。

 

 

■第二領域の「偽物」に注意

 

「緊急ではないけど重要」

 

である第二領域は、まず第一から第四領域までの考え方を知らなければ、存在すら認識できません。

 

そして、第二領域の存在を認識したとしても、その実行が非常に難しいことに気づきます。

 

理由は「緊急ではないから」と言うシンプルな理由でした。

 

自分がこれまで一生懸命やっていた事は、よく考えたら、緊急性の高い第一領域・第三領域ばかりで、(重要だけど)緊急性が低い第二領域はほとんどやっていなかった。

 

やったとしても、ごくごくわずかだった。それが自分の人生を停滞させていた。

 

そのことに気づいて、ようやく「第二領域をいかにして実行していくか」と考えるわけですが、

 

ここでそういうノウハウ的な対処法を考える前に、もう一つ大事なポイントがあります。

 

 

「自分にとって本当の第二領域は何か?」

 

 

を考えないといけないということです。別の言い方をすると、

 

「自分にとって本当に重要なことは何か?」

 

を考える必要性が生じる、ということです。

 

ここをあいまいにしていると、根底から全ておかしくなっていきます。

 

第二領域のタスクが「偽物」だった場合、自分の人生なのに、他人の人生を歩んでいるような状況にもなりかねません。

 

 

多くの人は、緊急性の高い目の前の仕事や勉強(第一領域・第三領域)に追われているわけですが、それをこなしているうちに、

 

なんとなく「やってる感」を感じて満足したり、場合によっては「充実感」まで感じてしまいます。

 

実は自分にとって「本当に重要なこと」は他にあるのに、上から言われたことや、やらないといけないとされている緊急性の高いタスクをやって、気づいたら、1日が終わっている。

 

会社や学校で、上から言われたことを言われた通りにやっていれば大体怒られませんし、それで日中はそれなりのことをやった感じがして、帰宅したらYouTubeやSNSを見て寝る。

 

この繰り返しでも、人生の時間がどんどん普通に過ぎていくんですよね。

 

しかも、それであまり問題が発生しないように感じます(本当は潜在的に状況が悪化しているのですが)。むしろ優秀だと思われることすらあります。

 

しかし、これでは第二領域はいつまでたっても実行できないままなので、第二領域をスケジュールに、何らかの形で

 

「無理矢理ねじ込む」(ブロッキング)

 

と言うことをしないと、確保するのは非常に難しいわけです。

 

いわば「ちょっとだけ無理をする」ということをしなければいけないわけですね。

 

 

ところが、その無理矢理ねじ込んだ第二領域が、そもそもの話として、

 

「偽物の第二領域」

 

だった場合、それをどれだけ実行できるようになったところで、充実した納得のいく人生を送れないわけです。

 

例えば、前回第二領域の例として、大学受験生が「英語の文法」を毎日の勉強に組み込む話をしましたが、

 

そもそも目指している志望大学が偏差値だけで決めたり先生から言われて決めるなど、自分の行きたい大学ではなく、別の基準で決めてしまったのであれば、「英語の文法」の前に

 

「自分が本当に行きたい大学はどこか」

 

を考えることが、「本当の第二領域」のタスクになるかもしれないわけです。ようは

 

「今の自分にとって第二領域ってなんだろう?」

 

としっかり考えることは、その行為がそのまま、自分自身の未来について問い直すきっかけになるということですね。

 

 

学生・社会人に限らず、これまでそういうことをよく考えずに、上の人から言われたことだけ受け身的にやってきた人ほど、

 

「本当の第二領域は何か」

 

を考えることが重要になります。

 

そうでなければ、見せかけの「偽物の第二領域」をやることに必死で時間を作ることになり、

 

そんな第二領域を頑張ってやり続けていたら、かりそめの他人の人生を歩んでいるような、違和感を感じる毎日にしかならないからです。

 

第二領域を実行するテクニックを考える前に、まず、自分の「本当の第二領域」は何かを、ごまかさずに本音ベースで考える。

 

第二領域というのは、そういう自分の人生の根幹に関わる部分に、ダイレクトにつながっているということです。

 

 

■成果を上げる人は「時間」からスタートする

 

この第二領域のことを考えていた際に、以前ドラッカーが

 

「プロフェッショナルの条件」

 

という有名な本の中で、時間管理について詳しく語っていたことを、ふと思い出しました。

 

(ドラッカー= ビジネス界に最も影響与えた思想家の1人で、20世紀最大の思想家とも言われている人物)

 

それで本棚の奥から取り出してパラパラと軽く再読してみたのですが、やはりこの本の中で色々と時間管理について詳しく語っていました。

 

20年以上前の本ですが、彼の語る話は普遍的な話が多いので、時間がたっても時代に関係なく有効な内容ばかりです。

 

 

で、この「プロフェッショナルの条件」の中で、うろ覚えですが

 

「成果を上げるものは時間からスタートする。仕事からではない」

 

という意味のことを確か語っていた記憶があったんですよね。

 

それで調べてみたのですが、やはりありました。

 

そもそもこの本は、あまりにも秀逸な話ばかりで、紹介したい部分が多すぎて、その1%も紹介できないのが残念ですが、

 

とりあえず今回見つけた「時間管理」に関する一節をご紹介します。

 

 

—————————————–

 

『私の観察によれば、成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。

 

何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートする。

 

次に、時間を管理すべく、自分の時間を奪おうとする非生産的な要求を退ける。

 

そして最後に、その結果得られた時間を大きくまとめる。

 

すなわち、時間を記録し、管理し、まとめるという三つの段階が、成果をあげるための時間管理の基本となる。』

 

—————————————–

 

 

勘のいい人なら、この引用部分だけでも、相当気づきがあると思います。

 

とりあえず、私が探していたのは、この部分。

 

 

『成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする』

 

 

時間と言うものは恐ろしいほど常に足りず、他のものと代替できない有限なものであることを前提にすれば、

 

【  まず最初に考えるべきは「時間」から  】

 

というのが、ドラッカーが長年成果を上げる人を見てきた結論ということです。

 

 

これは、まさに「第二領域」を実践する時にも考え方は同じです。

 

「時間」から考えないといけないということ。

 

前回までお話ししてきたように、自分のスケジュールの中で、

 

「無理矢理ねじ込むブロッキング」

 

を行わない限り、緊急性のない第二領域を実行するのは非常に難しいというのも、同じ理屈になります。

 

 

まあこれは第二領域に限らず、あらゆるタスクにおいて有効な考え方なので、

 

もし仕事・勉強で、最大限に生産性を上げたい場合は、まずは最も限られた資源で、代替や複製も効かない

 

「時間」から考える

 

ようにしてみてください。

 

 

■第二領域の実行力で人生の満足度が変わる説

 

「緊急ではないけど重要」

 

という第二領域を放置していると、徐々に人生が悪化していく、という話をしました。

 

「第二領域をやらなければヤバいぞ(-。-;」

 

と認識している人は、「実行できない時間」が長くなるにつれて、

 

 

【  不安や焦燥感や罪悪感  】

 

 

が心の中でどんどん膨らんでいきます。

 

一方、そもそも第二領域の重要性や第二領域の存在自体を認識できていない人は、不安や焦燥感や罪悪感は(顕在意識レベルでは)感じないかもしれませんが、

 

水面下で事態が日々確実に悪化している(or緊急性が増している)ので、

 

「気づいたときには、手遅れ」

 

という1番良くない事態を招くリスクが高くなります。

 

 

では、その「逆の場合」はどうなのか。

 

 

「逆」というのは、つまり

 

「第二領域を一定以上、満足できるレベルで実行している場合」

 

ですね。この場合は不安感・焦燥感・罪悪感のようなマイナスの感情とは真逆で、

 

 

【 安心感・満足感・自己肯定感  】

 

 

といったプラスの感情を手に入れることができます。

 

理由は簡単で、第二領域と言うのは、自分の未来の理想(幸せな状況)につながるタスクだからです。

 

第一領域や第三領域は「緊急性が高い」からやっているわけで、いわば「目の前のことに追われている」だけですから、あまり主体的な時間ではありません。

 

一方、第二領域は「緊急性がない」のにやっているわけですから、やるとしたら、相当主体的にやらざるを得ないわけです。

 

それを実行していれば、自分の人生を主体的にコントロールしている実感が高まり、

 

「自分は本当に大事なやるべきことをやれている」

 

と思えるため、上記のような感情を手に入れられるわけですね。

 

(「主体性の有無」で人生の満足度が変わる事は、科学的にも認められています)

 

 

【  不安や焦燥感や罪悪感  】

 

 

によって、心がどこか曇っている毎日と

 

 

【 安心感・満足感・自己肯定感  】

 

 

で、「まだ目標は達成していないけど、日々やるべきことをやっている気持ち良さ」を手に入れられている毎日。

 

どちらが良いかは、言うまでもないかと思います。これに「好みの問題」はないでしょう笑

 

 

第二領域を実践するということは、自分の目標や夢を達成する上で必要な

 

「緊急ではないけど重要」

 

なタスクに取り組むことであり、

 

それに取り組めるか取り組めないかで「結果」が大きく変わってくるわけですが、取り組めた場合は、

 

第二領域を実行する「プロセス」

 

においても、種類は違いますが、高いレベルの「幸福感」「充実感」を感じながら生きていくことができる、と言うことです。

 

 

勉強も仕事も、「結果」を出すのは当然重要ですが、

 

結果を出せなければ、すべからく幸せになれないとしたら、人生は味気ないものだと思います。

 

第二領域を実行することで、「結果」に至る前の「プロセス」においても、一定以上の満足度の高い人生を送れるということですね。

 

 

■第二領域は「積み上がっていく感覚」がある

 

実は、第二領域を実行していくと、もう一つ手に入るものがあります。それは、

 

 

【 積み上がっていく感覚 】

 

 

です。タスクの内容にもよりますが、第二領域は、この感覚を手に入れられることが多いです。

 

例えば、私であればまさに、このメルマガが第二領域になっています。

 

本来であれば、メルマガをしばらく配信しなくても、大きな問題は起こりません。

 

それを2014年の11月から、メルマガは第二領域と考えて、毎日一定の時間をかけて無理矢理執筆する時間をねじ込み、それ以来、1日も欠かさず毎日配信してきました。

 

それ以前からメルマガは配信していましたが、週数回とか、ひどい時は、1週間に1回も配信しないとか、かなり適当な頻度だったんですよね。

 

それでも収益を上げることはできていました。

 

 

ただ、その状況を続けていたら、いつか行き詰まっていた可能性が高いです。

 

 

2014年11月の時点で、メルマガの毎日配信をしなければならない「緊急性」はありませんでしたが、

 

中長期的に見たときには、毎日配信していくことが重要だと判断したので、1日の中に無理矢理ねじ込んだわけです。

 

結果として、現在は3800回を超える記事を配信し、それが有形無形の莫大な財産になっています。

 

その間少しずつではありますが、毎日1通ずつ確実に配信していたので、

 

 

「積み上がっている感覚」

 

 

がはっきりとありました。

 

この感覚は、開始後すぐに大きな実感としては現れませんでしたが、1ヵ月2ヶ月3ヶ月と続けていくにつれてどんどん高まっていて、

 

1年2年3年と続いた頃には、ものすごい安心感・満足感・自己肯定感につながっていました。

 

すべて1日1日の第二領域であるメルマガ執筆が積み重なった結果で、その「積み上がっている感覚」は、今でも毎日わずかずつですが、ずっと続いています。

 

 

この感覚は、メルマガ執筆に限らず、私で言うと、ウォーキングやインプットや人間関係など、第二領域に関する事は、すべて

 

「積み上がっている感覚」

 

があり、それは別の言い方をすると、今やっていることが

 

「着実に未来につながっている実感」

 

ともいえます。1段ずつ階段を上っている感じ。

 

この感覚をどれだけ手に入れているかが、人生を決めると言えるわけです。

 

緊急性の高い第一領域や第三領域ばかりやっているだけでは、なかなかこの感覚は手に入りにくいと思います。

 

 

もし、自分の1週間を振り返ってみたときに、

 

「積み上がっている感覚」
「着実に未来につながっている実感」

 

がどこにもなかったら、かなり危険な状態だといえます。

 

そのままだと、今後いつまでたっても苦しい状態から抜け出せないか、

 

ひたすら目の前のことに追われているだけで、メンタルが疲弊してしまいかねないからです。

 

その場合は、上記のような感覚が持てる「今の自分にとっての第二領域」は何かを、一度時間をとって考えた方がいいと思います。

 

「積み上がっている感覚」
「着実に未来につながっている実感」

 

は、自分が第二領域をどれだけ実行できているかのバロメーターの1つになるわけですね。

 

 

■「第二領域が1番多い」と人生がうまく回る

 

 

第二領域というものを強く意識してTodoリストやスケジュールを組まなければ、ほとんどの場合、

 

「緊急のタスク」(第一領域・第三領域)

 

で、1日が埋め尽くされて終わってしまいます。

 

これならまだ良い方で、ひどい場合は第四領域(緊急でも重要でもないタスク)で1日の多くの時間を過ごしてしまいがちです。

 

(第四領域のタスク例=無目的な、ネットサーフィン・ YouTubeのダラダラ視聴・ SNSのやりとり・長電話など、緊急性も重要性もないこと。)

 

 

先日ご紹介したドラッカー(20世紀を代表する思想家)の名著「プロフェッショナルの条件」の中に、以下のような言葉がありました。

 

 

『私の観察によれば、成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。計画からもスタートしない。

 

何に時間がとられているかを明らかにすることからスタートする。』

 

 

…つまり成果を上げる人は

 

「時間からスタートする」

 

わけで、今回の話でいうと、まずは自分がどの領域に、どれぐらい時間を使っているかを把握することからスタートする、ということです。

 

これを最初にやると、多くの人が気づくと思いますが、よほど第二領域を意識している人でない限り、ほとんどの場合、

 

 

【  「第一領域・第三領域が大半」で、「第二領域はやっていない」か、「時々思い出したように第二領域をやる」という時間の使い方  】

 

 

こんな感じになっていることが多いのです。個人差はありますが、特に社会人の方や学生でも受験生の方は、こんな感じで

 

「緊急性の高いタスクに毎日追われている」

 

パターンが多いです。

 

しかし、これでは苦しい状況からいつまでたっても抜け出せないのは、ここまで解説した通り。

 

理想はどうすればいいかと言うと、最終的な目標としては、

 

 

【  第二領域が大半か、最も割合が多い。それ以外の時間で、第一領域・第三領域 】

 

 

…こんな感じの割合です。

 

1日(1週間)の時間全体に占める各領域の割合がこういう感じになってくると、非常に人生が充実してきます。

 

自分の感情レベルで言うと、冒頭でお伝えした、

 

「不安感・焦燥感・罪悪感・自己嫌悪感」

 

といったマイナスの感情は極小に抑えられていて、それとは真逆の

 

「安心感・満足感・納得感・自己肯定感」

 

といったプラスの感情に1日の多くが満たされる。

 

そういう毎日になれば、たとえまだ大きな夢や人生の目標などを達成できていなくても、充足した毎日を送れるようになるので、

 

後からそのプロセスを振り返った時にも、

 

「自分は満足のいく時間を過ごしてきた」
「私は時間をあまり無駄にしなかった」

 

といった感覚で振り返られるため、その目標に向かうプロセスすらも、ある種いい思い出になり、

 

さらにその経験により、自分自身の人生を肯定的に見ることができるようになります。それはつまり、平たく言うと

 

「人生トータルの満足度が高くなる」

 

ということです。

 

 

そういう人生を目指すのであれば、時間という観点においては、1日(1週間)の中で、

 

【  第二領域が大半か、最も割合が多い 】

 

という状態を目指していくことがポイントになります。

 

これは意識しないで、毎日受け身で、流されて過ごしていたら、確かに実現は難しいものです。

 

しかし、これを強く意識して、手順を踏んで、一つ一つ改善して、仕組みを作っていけば、

 

必ず誰でも行き着くことができる状態

 

だと私は考えています。いずれにせよ、

 

 

【  第二領域が大半か、最も割合が多い 】

 

 

という状況を目指さない限り、

 

心から納得のいく、安心感と満足度の高い人生が送れないのは、間違いないでしょう。

 

 

■第二領域の時間を増やす方法

 

 

前回は、4つの領域のうち、

 

「第二領域の割合が1日(1週間)の中で最も多い状況」

 

を目指すことが、

 

「安心感・満足感・自己肯定感」

 

といった「プラスの感情」に満たされた充実した毎日を送る上で、重要なポイントになるという話をしました。

 

第二領域を意識しないで過ごしていると、ほとんどの人が「緊急性の高いタスク(第一領域・第三領域)」に1日が埋め尽くされてしまいます。

 

その状況から、第二領域の割合を1番多くしようと思うと、非常に大変なことのように思えるかもしれません。

 

ただ、前回お話ししたように、「時間の使い方」を一つ一つ改善していくことで、少しずつその理想の状況に近づけていく事は可能です。

 

 

まず、第二領域にもいろいろあって、

 

「他の領域のタスクと一緒に実行できる第二領域」

 

というものも少なくありません。

 

例えば、通勤・通学の時間は、自分の中で

 

「第三領域」(緊急ではあるけど、重要ではない)

 

に該当している場合、何もしないで電車に乗っているだけなら、「第三領域の時間」ですが、

 

同時に、電車の中で半年後の受験のための勉強や、読書や音声によるインプットをしていたら、それは

 

【 「第二領域の時間」に切り替えた 】

 

ことになります。

 

逆に、目先の「明日の授業のための宿題」を電車の中でやってしまうと、それは「第一領域」(緊急かつ重要)と言えますので、

 

「第三領域を第一領域に切り替えた」

 

と言えるわけです。

 

 

入浴の時間も、ボーッと浴槽に浸っているだけなら第三領域でしょうが、その時間に以前紹介した

 

「スマホを100均のジップロックに入れて、チャックを閉めて透明の袋の上から操作する」

 

という方法で、防水予防した上でスマホ学習やスマホ読書をすれば、単なる入浴タイムを「第二領域に切り替える」ことも可能になります。

 

 

また、ランチを1人で食べているだけなら第三領域だとしても、

 

誰かを誘って一緒に食べれば、「人間関係の構築・維持」をできるため第二領域に切り替わりますし、

 

誘う人がいなくても、ランチを食べながら情報収集や勉強のための動画を見たり、語学の音声を聴いたり、長期的に読み続けたい人のブログやメルマガを読んだりできれば、

 

これもまた「第二領域に切り替えた」ことになります。

 

 

家に帰って、ダラダラとYouTubeを見たりSNSをしていたら第四領域(緊急でも重要でもない)の時間ですが、

 

同時に、健康維持のために足踏みやステッパーやルームランナーに乗って運動しながら見たり、

 

大事な学習(仕事)環境を維持するために「部屋の整理整頓」をしながら耳で聴きながらやれば、第二領域の時間に切り替わります。

 

 

これは、第二領域の時間を増やす・確保する方法の一例ですが、こんな感じで、第二領域と言うのは

 

「別の3つの領域と組み合わせる」

 

ことも可能で、それにより他の領域の時間が第二領域に切り替わり、

 

全体として「第二領域の割合を増やす」(別の領域の時間を第二領域にしてしまう)こともできるわけですね。

 

(時間意識の高い人は、こういう同時並行を自然にやっていることも多いですが、「第二領域への切り替え」を意識できているかがポイントです)

 

 

ただ、この切り替えテクニックだけでは当然足りないことが多いので、これに加えて、先日までお話ししてきた

 

「強制的なブロッキング」

 

(第二領域の時間を無理矢理作り出し、少し無理してスケジュールにねじ込む)

 

ことも必要になります。

 

つまり、時間がないほとんどの人にとっては、第二領域の割合を増やしていくためには、

 

 

「強制的なブロッキング」

 

「別の領域から第二領域への切り替え」

 

 

という2つの時間管理を共に行っていく必要がある、ということです。

 

最初は大変に感じるかもしれませんが、これを続けていくと、少しずつ、さらに

 

「第二領域に使える時間の割合」

 

が増えていき、人生がだんだん楽になっていくのです。

 

その楽になるまでの「タイムラグ」に耐えられるかどうかが、人生の勝負になります。

 

次回以降、その楽になるまでの「タイムラグ」を乗り越える方法もお届けしますので、お楽しみに。

 

 

■「他人を利用する」と実行力が高まる(研究結果)

 

「第二領域」が人生を大きく左右する

 

という理屈は分かったとしても、実行するのはそれほど簡単ではないのは、もう理解している人も多いと思います。

 

これまで、第二領域を実行するテクニックを複数お伝えしてきましたが、それでも実行ができない人・思ったように進められない人も、必ず一定の割合でおられます。

 

そういう人に、とっておきの方法を1つお伝えすると、

 

「他人を利用する」

 

という方法です。

 

1人でやるのが難しい場合、これが1番実行力を高めてくれます。

 

1人で複数のテクニックを駆使して実行できる人もいますが、どれだけテクニックやアプリを駆使しても、1人ではうまくやれない人は、

 

この「他人を利用する」という方法が、最終手段になると思います。

 

 

根本的な問題として、効率的に実行力を高めるテクニックやアプリと言うのは、その手法がどんなに優れていても、以下の問題があります。

 

 

やらなかったとしても誰にも迷惑がかからない。
誰にも知られない。誰にも恥ずかしくない。

 

 

…この本質的な問題は消えないわけです。

 

そうすると、いかに実行力が高まるテクニック・アプリを駆使しても、実際のところ、やらなくても何も問題が発生しません。

 

緊急性の高いタスクであれば、やらなければ当然何らかの問題が発生するわけですが、

 

第二領域は緊急性がないタスクですから、今やらなくても当面は全く何も問題が起きない。するとどうしたって

 

「今やらなくていいかぁ(´ー`*)」

 

という結論になりやすいわけです。

 

自分1人だと頻繁にこの結論になる人は、もう「他人を利用する」しかないと思われます。

 

テクニックの問題ではなく、「1人でやっている」のが最大の問題だからです。

 

 

実は、「他人を利用した方が良い」と言うのは、科学的にも複数の研究で認められています。

 

 

ある研究では、目標を決めて、それを頭の中で思っただけのグループよりも、

 

【  「目標と行動の約束」を友人宛に書いた  】

 

グループの方が、目標の達成率が1.5倍も高かったことが判明しています。

 

この場合の1.5倍というのは相当な効果です。

 

要するに、自分1人で目標を脳内で決めて、1人でタスクを実行しようとするより、

 

その内容を「自分以外の第三者」にも伝えた方が、圧倒的に達成率が高まる、ということですね。

 

 

実は、この研究にはもう一つ、別のグループが存在していて、そのグループは「目標と行動の約束」に加えて、

 

「あること」

 

も一緒に書いて友人に伝えていました。

 

その「あること」も一緒に伝えたグループは、目標の達成率がさらに高まり、1.8倍にもなっていました。

 

達成率が2倍近くにもなっているので、相当な効果です。

 

そのもう一つの「あること」とは何か。

 

 

 

■他人に報告すると達成率が高まる項目(研究結果)

 

 

この研究はドミニカン大学のマシューズによる研究で、アメリカ・ベルギー・イギリス・インド・オーストラリア・日本から、様々な業種で働く267人の社会人を集めて行われた実験でした。

 

複数のグループに分かれて実験が行われ、前回お話ししたように「目標を頭で思い浮かべる」だけのグループより、

 

 

【  第三者に「目標」と「行動の約束」を書いて報告  】

 

 

したグループの方が達成率が1.5倍にもなったわけですが、

 

このさらに上を行く1.8倍の達成率を叩き出したグループがありました。

 

ざっくり2倍近くもの驚異的な達成率を出したグループが1つだけあったわけですが、そのグループは、第三者に「目標」「行動の約束」に加えて、

 

さらにもう一つ、他のグループがやっていなかった「別の指標」を書いて報告していたのです。

 

それは、何かと言うと、

 

 

【 進捗記録 】

 

 

でした。

 

つまり、目標とそれを達成するための行動を約束した上で、それだけにとどまらず、それがどの程度のペースで進捗していったかの記録も合わせて第三者に報告していたのです。

 

このグループだけが突出していて、2倍近くもの達成率を叩き出しました。

 

実は、他の研究でも「進捗報告」をすることで、実行力が大きく高まることが判明しています。

 

 

というわけで、第二領域などの実行が難しいタスクが、どうしても1人では実行できない場合、他人を利用するのが最終手段であり、他人を利用する場合には、

 

 

【  目標+行動の約束(計画等) +進捗の記録  】

 

 

を報告するようにすると、劇的に達成率がアップする可能性が高いので、1人では難しい人は参考にしてみてください。

 

 

■「進捗記録」は自分1人でも効果あり(研究結果)

 

この進捗記録の「記録」の部分にフォーカスしてみます。

 

 

結論から言うと、実は第三者に報告しなくても、

 

「自分で進捗の記録をつける」

 

だけでも効果はあることがわかっています、

 

リーズ大学のメタ分析で、過去の138件の論文を調査した研究があるのですが、メタ分析なので、科学的な信用度はかなり高いです。

 

この研究によると、目標を設定して、その目標までの進捗度の記録を取るようにすると、

 

「行動を起こす確率」
「目標の達成率」

 

がともに有意にアップすることが判明しました。

 

 

で、研究では、なぜ「進捗の記録」を取ると効果が高まるかも説明されており、

 

1.自分の今の位置が把握しやすくなる
2.ゴールとなる目標の存在を定期的に思い出す
3.行動を取るタイミングを把握しやすくなる

 

という理由からのようです。

 

以前、岡田斗司夫さんのレコーディングダイエットが大ヒットしましたが、あの抜群に効果のあったテクニックは、その名の通り、

 

食べた内容とカロリーを記録(レコーディング)しまくる

 

と言うものでした。まさに記録パワー。

 

まあ今回ご紹介した研究は2015年のものなので、岡田さんのレコーディングダイエットの時点では、まだ上記のメタ分析はされてませんが、それ以前から記録の効果自体は複数の研究で認められていましたからね。

 

ちなみに、この研究では「記録の効果」をさらに高める方法として、オンラインに公開したり、友人に報告するなど、やはりこちらも

 

「第三者に伝える方がより効果が高い」

 

という結論になっています。

 

 

第二領域がなかなか実行できない人や、目標の達成率を高めたい人は、参考にしてみてください。

 

 

■目標達成には「複数のテーマ」が必要

 

 

仕事にしろ、勉強にしろ、プライベートの目標にしろ、なんでも同じです。

 

何か最終目標を設定したとしても、そのために意識しなければならないテーマは1つではなく、複数にまたがっていることがほとんどです。

 

例えば、受験の合格を目指している場合でも、通常は、複数の科目がありますし、1つの科目の中に複数の分野があります。

 

(英語で合格点を取るためには、長文読解も英単語も英文法もリスニングもやる必要があるetc)

あるいは、その勉強の生産性を高めるためには、「睡眠・食事・運動」といったテーマにも気を配る必要もあります。

 

家族や友人との関係など「人間関係」も意識しなければなりませんし、大谷翔平選手のように「メンタル」「人間性」といったテーマでも考えるべきこと・やるべきことがあるかもしれません。

 

そんな感じで、ほとんどの人は、たった1つのテーマだけ意識していればいいわけではなく、最終目標(目的)は何にするとしても、

 

【 日々意識して進めていかなければならないテーマは、複数にまたがる 】

 

わけですね。

 

本プログラムも、最終的にその人が目指している目標のサポートはもちろん、そのために必要な、まさにこの

 

「複数にまたがるテーマ」

 

を、すべて私(中西)が新しいアイディアに基づく強力な仕組みと、私とのやり取りを通して、徹底的にサポートするものになっています。

 

そして、その中には、1人で実行するのが非常に難しい

 

「第二領域」(緊急ではないけど重要なタスク)

 

も【 必然的に実行できてしまう 】仕組みを導入します。

 

その人がどこに住んでいようと関係なく、

 

「オンライン上」

 

で、それを全部やります。

 

最終目標は、受験でも、仕事でも、副業でも、就活でも、婚活でも、部活でも、ダイエットでも、基本なんでもOKで、

 

その最終目標のジャンルは関係ありません。

 

どのようなジャンルであっても、ここまでお話ししてきた「科学的に効果が認められた理論」を駆使しまくり

 

「実行せざるを得なくなる仕組み」

 

になっています。

 

 

■やりたくないタスクを実行できる秘策「恥をかきたくない心理」

 

 

私も昔そうだったのですが、世の中には、

 

「やりたいことが見つからない」

 

と悩んでいる人は少なくありません。

 

では、その「やりたいこと」(≒夢)が見つかったら万事うまくいくかというと、

残念ながらそうはならないことが非常に多いです。

 

やりたいことが見つかっても、それを実現するための目標を設定できない。

 

目標を設定しても、計画が作れない。

計画を作っても、実行できない。

実行しても、継続ができない。

 

…こんな感じで、「やりたいこと」(≒夢)を実現するまでに、いくつものハードルがあるからです。

 

上記のすべてのハードルをクリアして、夢が実現に至るわけですが、それが簡単ではないのはご存知の通り。

 

世の中で「夢を実現した人」の少なさを見てもわかると思います。

 

上記のプロセスのうち、特に1番問題になるのは、「実行する」のフェーズです。

 

なんとか目標を設定して、計画も考えて、Todoリストなどにして「やるべきこと」を洗い出す。

 

ここまでは、少し頑張れば何とかなるんですよね。人や状況によっては簡単ではないかもしれませんが、一般的にはそこはまだ何とかなることが多い。

 

ところが、格段に難しくなるのが「実行する」というフェーズです。

 

理由はシンプルにそこが1番しんどいからで、特に「強制力」が働かない環境では、実行力が低下しやすいです。

 

例えば、ほとんどの人は、会社や学校に毎日満員電車に乗ってでも通勤・通学することができます。

 

こんなしんどいことが出来てしまうのは、「行かないと大変なことになる」と言う強制力が働いているからです。

 

欠席が続いたら会社ならクビ、学校なら退学になるリスク=実害がありますから。

 

会社や学校には、こういった実害が発生するリスクによって強制力が働くわけですが、自分のやりたいことやプライベートの目標等は、仮に実行できなかったとしても、直接的な実害が(すぐには)ないことが多いため、強制力が働かず、「実行する」のが非常に難しくなるわけですね。

 

まさに「緊急ではないけど重要」な第二領域。

 

ところが、そういった実害がなくても、ほとんどの人が「あっさり実行できてしまう」場合があります。

 

例えば、最近新しく彼氏・彼女ができたヽ(´▽`)/

 

付き合ってしばらくした頃、そのパートナーが家に来ることになった。 

 

ところが、今住んでいる自分の家は一人暮らしで、部屋がめちゃ汚い。こりゃいかん!

 

自分1人だと汚部屋でもあまり気にならないタイプなので、散らかり放題。掃除も全然できていない。まずい、まずい、まずい!

 

こんな汚部屋を見られたら、明らかにドン引きされる。ヘタしたら嫌われて別れ話になるかも。それだけは絶対避けねばならぬ!(-。-;

 

この状況で、自分のパートナーが初めて家に来るなら、ほとんどの人が部屋をしっかり掃除するはずです。(大慌てで)

 

ほら、「実行」できたでしょう?

 

この状況なら、ほとんどの人が普段面倒でしんどくて、やりたくない掃除・整理整頓を、「しっかり実行できてしまう」のです。

 

なぜ実行できたのですか?

 

答えは簡単で、

 

「恥をかきたくない」

 

からです。

 

上の例では、わかりやすくするために「付き合いたて」のシチュエーションにしましたが、長年付き合っていても、婚約していても、

同じ部屋の状況で久しぶりにパートナーが家に来るなら、掃除・整理整頓はする人がほとんどでしょう。

 

それは「相手への配慮」という側面も当然ありますが、それ以上に、自分自身が「汚い部屋を見られるのは恥ずかしい」からです。

 

前回、私が新しく始めるサービスは、

 

「実行せざるを得なくなる仕組み」

 

を導入していると言いましたが、その1つが“これ”です。

 

つまり

 

「人に恥ずかしいところを見られたくない」

 

という心理が持つ巨大なパワーを利用して、自然に実行力を高める、という仕組みになります。

パートナーが突然家に来ることになり、慌てて部屋を掃除したとして、

 

この時、あなたは心理的に「しんどい」ですか?

 

イヤイヤ、しぶしぶ、掃除をしますか?

 

その掃除に「心理的なストレス」はどれぐらいあるでしょうか?

 

そんなマイナスの思考が入る余地がないほど、ほとんど体が勝手に動くレベルで、慌てて掃除をしてしまいませんか?

 

もし、あなたがこのシチュエーションで掃除をするときに、思わず体が動いてしまう感じで掃除ができるなら、

あなたには、本来「夢を叶えるための実行力」が備わっている可能性が高いです。

 

ただし、何もしないで勝手にその“秘めたる実行力”が出てくるわけではないので、

 

「仕組み」

 

で引き出せるようにします。

 

自分自身の尊厳と結びついている、この

 

「恥をかきたくない心理」

 

には、自然な形で実行力を大きく高めるパワーが備わっているのです。

 

人間は結局自分が1番大事なわけで、自尊心=自分ですから、その自尊心が崩れる「恥」は極力かきたくないわけですね。

 

その「恥をかくのを回避したい強いパワー」を、逆に前向きに利用すればいいのです。

 

どうやってそのパワーを引き出すかについては、まもなく詳細を公開しますので、興味のある方はお楽しみに。

 

なお、新しくパートナーができて初めて家に来るのに、平気で散らかった汚部屋を見せられる大物タイプの方には、効果は薄いと思われます笑 

 

 

■「迷惑をかけたくない心理」で実行力を引き出す

 

もう一つ、ほとんどの人が

 

「自然と実行せざるを得なくなる仕組み」

 

を構築する上で、私が取り入れた内容をお話しします。

 

いきなり結論から言ってしまうと、それは

 

「人とのアポイント(約束)」

 

です。つまり自分以外の第三者と、何らかの約束事をする。実はこれも、

 

「人の実行力を大きく高めるパワー」

 

を秘めていると私は考えています。

 

例えば、先程の付き合いたてのカップルの例で言うと、はじめてのデートでディズニーランドに行くことになったヽ(´▽`)/ネズミ!

 

一緒に電車に乗って行くため、朝8時半に駅前に集合する約束をした。

 

こんな状況なら、普段は朝が苦手な人でも、朝早めに起きて、準備して、約束した時間に間に合うように行動できるはずです。

 

なぜなら「人と約束をしたから」です。

 

極端な話、これがもし「自分1人でディズニーランドに行く」という予定だったら、朝8時半に駅に行こうと決めていても、普通に寝過ごしてしまう人も多いでしょう。

 

自分1人だけの約束なら、その約束が守れなくても、誰にも迷惑がかかりませんから。

 

人との約束(アポイント)をするということは、それを破った場合、当たり前ですが、その相手の人に迷惑がかかります。

 

上記の例では、「付き合いたてのカップル」で例えましたが、別にパートナー以外の人でも、誰かと日時を指定して約束した場合、

 

ほとんどの人は指定した日時を守るために、行動することができるわけです。これはいわば、

 

「迷惑をかけたくない心理」

 

と言えます。先程の散らかった汚い部屋を見られたくない「恥をかきたくない心理」だけでなく、人との約束の場合は、

 

「迷惑をかけたくない心理」

 

が発生するわけです。

 

よほど無神経な人なら別ですが、普通レベルで社会常識やモラルがある人なら、誰でもその心理が生まれます。

 

この心理も「実行せざるを得なくなる力」を自然にもたらしてくれる潜在能力があるわけです。

 

ちなみに、この「人と約束をする」と実行力が高まるというのは、複数の科学的な研究でも認められています。

 

このパワーをうまく活用すれば、普段

 

「自分1人では、やるべきことをなかなか実行できない(つД`)」

 

と自己嫌悪に陥っている人でも、別人のように自然と実行できるようになります。

 

人生を停滞させる大問題だった

 

「第二領域(緊急ではないけど重要)のタスクを、なかなか実行できない」

 

という問題も、これで解決します。

 

つまり「人との約束」を、罪悪感も一切無く、平気で破れるようなヤバい人でなければ、この仕組みが大きな効果を発揮する可能性は高いということです。

 

私はその仕組みを、複数のアイデアをかけ合わせて、オンライン上で構築しました。

 

 

 

■「週間目標」を実行できない問題

 

週間目標を作成していない人は、可能なら1週間の目標を作ってみてください。

 

学校の時間割や仕事や、テレビ番組・ラジオ放送・雑誌など、世の中の多くの分野は「1週間単位」で回っていることが多いです。

 

塾や習い事も1週間単位が多いですし、ドラマやアニメが1ヵ月に1回とか2週間に1回と言うこともなく、1週間に1回が圧倒的に多いです。

 

とにかく私たちはあらゆることを1週間サイクルで回していることが多く、これらが古今東西ほとんど変わらないのは、この1週間と言う単位が、人間に合っているサイクルだからだと考えられます。

 

そうだとすると、目標も1週間単位で作るのは合理的だと考えられるわけです。

 

もちろん毎日の目標、月間の目標、年間の目標等を作るのも良いのですが、他の多くの分野と同じサイクルかつ、サイクルとして長すぎず、短すぎない1週間という単位で目標を作成すると、生産性も上がりやすくなります。

 

これは研究でも認められていますし、世界的に普及しているタスク管理の生産性アップ技術のGTD(Getting Things Done)でも、

 

「週次レビュー」

 

が重視されています。

 

週次レビューと言うのは週間目標とほぼ同じ概念で、簡単に言うと1週間単位で振り返って状況をチェックすることです。

 

GTDではこの週次レビューによって生産性が高まるとされていて、国内も含め世界中で実践している人はとても多いです。

 

ただ、1つ大きな問題があって、週間目標を作って計画を進めていこうとしても、その週間目標を自分1人で管理することが、必ずしも簡単では無いことです。

 

週間目標の設定・レビュー(振り返り)を、1人でできる人とできない人に分かれるわけですね。

そもそも1人だと、週間目標を作ろうと思えない人も多いですから。

 

受験生であれば家庭教師や個別指導塾に通っているなら別ですが、独学で勉強してる場合は、週間目標の設定や振り返りには「自己管理能力」が強く求められます。

 

社会人でも本業以外の副業・学習・プライベートの週間目標を継続的に設定して管理していくのは、同じく一定以上のレベルの自己管理能力が必要になります。

 

繰り返しますが、そもそも週間目標を「設定」すること自体も難しいと言う人は少なくありませんからね。

 

これは、結局のところ、第二領域(緊急ではないけど重要なタスク)を実行できない問題とも、根底ではつながっている部分があると私は考えています。

 

まあ「週間目標の設定」を1つのタスクと考えれば、ある意味、これ自体も「第二領域」とも言えますから。

 

そこで先日からお話ししている、まもなく私がリリースするサービスを作るときに、この

 

「第二領域」と「週間目標」

 

という、両方の重要なタスクをどうやって、誰でも自然に実行できるようになるか、考えまくりました。

 

そこから長い間、あと1歩のところで納得のいく仕組みが出来上がらない時期が続いたのですが、

ようやくこの両方を、誰でも自然に実行できるようになる仕組みを思いつくことができました。

 

ある「複数のアイディア」を組み合わせることで、実現できると気づいたのです。そしてようやく、

 

【 「第二領域」と「週間目標」を実行する力 】

 

を、ダブルで手に入れられる仕組みを構築することができました。

 

それら「複数のアイディア」をかけ合わせた仕組みによって、「第二領域」も「週間目標」も、誰もが自然に設定・実行できるようになりますので、

 

この両方orいずれかを1人でうまく実行できずにお悩みの方は、本プログラムを検討してみてください。

 

 

■「自己管理能力」が恐ろしく重要になる時代

 

 

私のプログラムでは

 

「第二領域」(緊急ではないけど重要なタスク)

「週間目標」(1週間ごとに作る目標)

 

この2つを軸にして、日々のタスクの実行力を高めていくものになっています。

この2つに共通する問題は、

 

「1人で管理して継続的に実行するのが難しい」

 

ということですね。もちろん1人でできる人もいるのですが、できない人も多いのが、この2つに共通する特徴です。

 

「強制力」

 

が働きやすい本業の仕事や、学校の授業への出席などであれば、多くの人がその強制力によって実行できます。

 

一方、自分1人でやらなければならない仕事・勉強・プライベートのタスクにおける

 

「第二領域」「週間目標」

 

となると、自由度が高い分、強制力が働かず、グダグダになって実行できなくなりやすい。

 

とくにコロナ以降はリモートワーク(在宅ワーク)の時代に一気に突入し、自宅でやることの多い副業をする人も激増しました。この流れはもはや止められません。

 

さらに先日もお話しした通り、今後は

 

「ジョブ型雇用」

 

が普及していくのが時代の流れで、この大きな流れも止められないでしょう。

 

これはつまり社会人の多くが会社への依存から脱却し、一人一人がプロフェッショナルとして自立していかなければならないことを意味します。

 

先日も書いた通り、このジョブ型雇用の働き方は、平均的な日本人には合わない可能性が高いと私自身は思っていますが、私がどう思おうが時代の流れとしてはそうなっています。

 

この時、必然的に労働者の必須条件になるのが

 

「自己管理能力」

 

です。もともと重要な能力ですが、今後は明らかにこの重要性が高まっていきます。この自己管理能力を身に付けた上で、

 

自分で考え、自分で決めて、自分で実行していく。

自分の仕事を、自分で作っていく。

 

これが多くの社会人のスタンダードになっていきます。

 

本来これらは当たり前なのですが、様々な事情は置いといて、受け身で働いている人の大半はこれを経験していないわけです。正規・非正規に関係なく。

 

実は、社会人の中には単なる「作業」を「仕事」だと思い込んでいる人が非常に多く、自分で主体的に働いてこなかった人の多くが、この認識間違いをしています。

 

それでその人がずっと幸せに生きて行けるならいいのですが、資本主義社会でこの勘違いをしていると、年齢が進むほど人生が苦しくなっていくのです。今後の時代は特に。

 

なぜなら、「作業」を「仕事」とずっと勘違いしている場合、「自分自身の価値を高める経験」を積んでいないからです。

 

それでも景気が良く、メンバーシップ型の雇用(特に年功序列&終身雇用)が成立していた時代はそれなりの給料をもらえましたし、

上から言われた通りのことを言われた通りにやることが評価につながったわけですが、経済が停滞し、ジョブ型雇用の時代ではそうはなりません。

 

そう考えると、

 

「在宅ワーク・副業・ジョブ型雇用」

 

という今後の働き方のすべてに「自己管理能力」が強く求められるわけで、

逆に「自己管理能力がない人」は、必然的に収入が減り、貧困になる確率が極めて高くなります。

 

そして、この差がつきやすい「自己管理能力」の中でも、特に差がつきやすいのが

 

「第二領域」と「週間目標」

 

における自己管理です。

 

これは2つとも自分の人生を豊かにしていく上で非常に重要なもので、特に「第二領域」を実行できるかどうかは、人生の明暗を確実に分けます。これは詳しく解説してきた通り。

 

この2つにおいて自己管理能力が必須になる理由は、繰り返しますが

 

【 強制力が働かないから 】

 

です。

 

教育が原因なのか、国民性が原因なのか、あるいはその両方なのかよく分かりませんが、私が見てきた限り、日本人の多くは

 

【 強制力があると、ちゃんとやれる 】

 

人が非常に多いと思います。この辺の力は、世界でも1、2を争うんじゃないかと。

 

そこで、私の方でその足りない「強制力」を用意するというのが、今回私がリリースするプログラムになります。

 

「第二領域」にしろ「週間目標」にしろ、この「強制力」が実行力を生み出します。

 

残念ながら「集中するテクニック」だけでは、この問題は解決しないのです。

 

短時間きざみ勉強法を駆使しても、集中力はアップしますが、「第二領域」「週間目標」で問題になるのは、

 

「着手できない」

 

という要素が大きいからです。要は取りかかれない。

 

何より、着手した後も

 

「継続的にやっていく」

 

のが必須ですが、短時間きざみ勉強法などの「集中するテクニック」では、この辺は解決しづらいわけです。

 

今回の新プログラムでは、この

 

「着手できない」

「継続的に続けられない」

 

という大問題も、同時に解決させます。

 

 

■緊縮財政の中で自己実現する(体験談)

 

 

数日前に、私が派遣社員をしていた頃の同僚の女性から連絡があり、「正社員になった」と教えてもらいました。

 

一緒に働いていたのは確か13年以上前で、彼女はその後いろんな職場で派遣社員をしていたようです。

 

ただ、シングルマザーだったので1人で子育てしながらの派遣社員は大変だったと思いますが、

先日まで彼女が派遣で働いていた職場の上司が、上層部(か人事部)に彼女を猛プッシュしてくれたそうです。

 

そのおかげで、晴れてこの4月から念願の正社員になれたとのこと。

 

「安定した仕事につけて嬉しい」

 

と言っていたので、こちらもちょっと泣きそうになりました。゚(゚´Д`゚)゚。

 

一方で、私の学生時代の同級生が、新卒からずっと勤めていた会社を、昨年リストラされました。

会社員としてある業界の店舗の店長をしていて、コロナの煽りを受け、その会社自体が傾いて縮小してしまったようです。

 

いずれにしろ、本人が望んでの前向きな退職ではなかったようで、彼は今全く違う業界のお店の店員として接客業をしています。(まだ詳しく聞いてませんが、多分アルバイトかな)

 

正社員になったシングルマザーの彼女も、退職を余儀なくされた学生時代の友人も、私は大好きですし、今後も絶賛2人を心の中で陰ながら応援していくつもりです。

 

一方で、2人を始めとする私たち就職氷河期世代は、多くの同世代が非正規で働くすることを余儀なくされ、未来は絶望的な状況になっています。

 

 

しかも、問題は何も解決していません。

 

日本のこの30年の経済状況や、それに対する政府の政策、さらに国民の政治への意識、

何より政治家・学者・専門家・メディア・一般の国民のほぼ全員が

 

「間違った財政観」

 

を持ってしまっている大問題、

 

(間違った財政観=政府の国債発行はどれだけ大規模に発行しても、インフレ率の範囲内であれば、何ら問題ないにもかかわらず、

 

「国債を発行しすぎると、政府が赤字となり『国の借金』が増えるので、税金を増やさざるをえなくなる。将来世代にツケが残る」

 

という、100%完璧に間違った情報=財務省プロパガンダ+主流派経済学の根本的な間違いに基づくもの)

 

そして、その財政観を理解できない国民の認識レベルにつけ込んだ、あまりにも狡猾すぎる財務省の官僚たちによる、1995年の財政危機宣言から続く

 

「緊縮財政」

 

という、戦後日本最大の大問題。

 

その「完全に間違った財政観」と「緊縮財政」によって、先進国で唯一30年間も経済成長できなかった国に成り果て、現在も国民総貧困国家に突き進んでおり、しかもこの状況は

 

「今後改善される見込みがほぼ全くない」

 

という極めて深刻なこの国の状況。

 

 

確率的には「日本は今後も衰退していく」可能性の方が圧倒的に高いので、そういう国に生きる上で、誰にとっても必要になるのが、

 

【 政府や会社に依存しないで収入を得ていく 】

 

というスキルです。

 

それは、一部の例外を除き「本業からの収入」だけでは足りない(というか危なすぎる)ので、平たく言えば、ほとんどの人が、人生のなるべく早い段階で

 

「副収入を構築する」

 

必要がある。

 

冒頭の私の友人2人を見てもわかるのですが、特に今後の日本においては、年齢が上がるほど、転職が難しくなっていきます。

 

本業のスキルがあっても、一定の年齢を超えると転職できないor収入低下のリスクがどんどん上がりますが、

ましてスキルがろくにない人が転職しようとすると、ほぼ確実に収入が下がります。

 

その後どうなるかと言うと、体力も気力も激減している高齢になったときに

 

「誰もやりたがらない仕事」(重労働で、スキルが全く身につかず、やりがいもなく、時給が超低い仕事)しか選べない立場

 

になってしまうのです。

 

私自身は就職氷河期世代で社会に出るときに失敗し、人生の膨大な期間を自分に合わない工場などの肉体労働などに山ほど捧げましたので、

 

高齢になってからそういう状態になるのが、どれほどの地獄かは、実感としてものすごくよくわかるつもりです。

 

そうなるのを避ける方法はいくつかありますが、必要なことは共通していて、

 

1.正しい情報を入手すること

2.自己管理能力を身に付けること

 

です。

 

結局スキルを身に付けるにしても、副収入源を構築するにしても、この2つがベースにないと、人生の悪循環から抜け出せないからです。

 

このうち、私は2の方(自己管理能力を身に付けること)をサポートすることならできると思い、自分ができることの1つとして、

 

「新しい形の自己管理(自己実現)サービス」

 

という形で皆さまにお届けします。

 

このプログラムは、そういう背景の上で作っていることを、ご理解いただけると嬉しいです。

 

 

■「第二領域」を実行する6つの全フェーズ

 

 

多くの人がなかなか実行できず、実行できるかどうかで人生の命運が決まる

 

「第二領域」(緊急ではないけど重要)

 

のタスクは、単に「集中するテクニック」(短時間きざみなど)を身につけるだけでは、必ずしも実行力が高まらない…という話でした。

 

なぜなら、「実行力」と言っても、細かく見ていくと、複数のフェーズに分かれていて、

 

「集中する」

 

というのは、その1つのフェーズにすぎないからです。(超重要なフェーズではありますが)

 

具体的に言うと、「第二領域」を「実行する」にあたっては、以下の6つの段階を踏む必要があります。

 

1.「目標」を決める

2.「第二領域」のタスクを決定する
3.「第二領域」のタスクを計画する
4.「第二領域」のタスクに着手する
5.「第二領域」のタスクに集中する
6.「第二領域」のタスクを継続する

 

つまり、自分が目指す目標を決め、

その目標を達成するための「第二領域」のタスクは何かを洗い出し、

それをいつどうやって実践するか(計画・予定)を決め、

予定した日時に着手し、着手したらそのタスクをしっかり集中して終わらせる。

 

さらにそれを習慣化して、継続してやっていく。

 

…ここまでやって初めて

 

「第二領域を実行できるようになったぜ!」

 

と言えるわけですね。

 

ざっくり「実行する」といっても、その実態を細かく見ていくと、これだけの段階を

 

「全部」

 

乗り越えなければならないのです。1つでも欠けたらダメ。

 

その全プロセスを乗り越えるだけでもハードルが高いのに、そのタスクはそもそも「緊急ではない」わけですから、ますます(後回ししやすくなるので)実行するハードルが高くなる。

 

少し前に、第二領域を実行するコツの1つとして

 

「ブロッキング」(事前に日時を決め動かさない)

 

という方法をお話ししましたが、上記の流れで言うと、3(計画・予定)の段階がそれにあたります。

 

ただ、第二領域のタスクを実行する予定(日時)を自分で決めてブロッキングしたとしても、予定通り実行できない人も少なくありません。

 

それは4の「着手」(取りかかる)の段階でつまずいているということです。

 

予定を決めてブロッキングはしたけど、その日時になっても「着手」ができない。゚(゚´Д`゚)゚。

 

仮にうまく「着手」ができたとしても、うまく「集中」できないと意味がない(つД`)

 

「着手」「集中」できたとしても、それを「継続」できないと意味がない(>_<)

 

第二領域は、1回きりの単発の成功では意味がないことが大半で、その

 

「ブロッキング」→「着手」→「集中」

 

というハードルを、「継続」して乗り越えていかないといけないわけです。

 

ただでさえ「緊急性がなくて、今実行できなくても全く困らない第二領域」を、です。

こうして見ていくと、いかに

 

【「第二領域」を継続的に実行していく 】

 

のが、簡単ではないかというのがわかると思います。

 

多くの人がなかなか「やりたいこと」「夢」「目標」を実現できないのも、結局この「第二領域」を確実に実行して、コンスタントに継続していくことが非常に難しいからなのです。

 

そこで、私がまもなくリリースするプログラムでは、上記のすべての段階、改めて書きますと、

 

1.「目標」を決める
2.「第二領域」のタスクを決定する
3.「第二領域」のタスクを計画する
4.「第二領域」のタスクに着手する
5.「第二領域」のタスクに集中する
6.「第二領域」のタスクを継続する

 

この1から6の「すべての段階」を、「強制力」を駆使して、

 

【 自然とやらざるを得なくなる仕組み 】

 

を構築しました。完全にオンラインのみで。

 

これを考え出すのはめちゃ大変でしたほんと。。そういうプログラムが世の中に存在しないので。

 

で、その「強制力」の一つとして、先日

 

「人との約束」

 

のパワーを使う、という話をしました。

 

この効果自体は科学的にも認められていて、1人でやるよりも「人と約束する」ことで、より実行力が高まることが複数の研究で判明しています。

 

それに加えて、もう一つ、

 

「『人との約束』以上に強烈なパワー」

 

を持つ「強制力」が存在することに気づきました。個人的なある体験を通して。

 

そのパワーを利用すると、どんなにやる気がない時でも、

どんなに直前に面倒な気持ちが沸き起こっても、

 

嫌でもやらざるを得なくなる。

 

そういうすごいパワーを持つ「強制力」があるのです。

 

ですが、その強制力自体は別に珍しいものでも何でもありません。

 

「あー、確かに言われてみれば、それも「強制力」になるよね」

 

と思われる感じ。ただ、本当にどこまでその強制力の凄さに気づいているかは人によるでしょう。

なので、具体例(私の体験談)を出して解説します。

 

その「強制力」自体はありふれたものなので、拍子抜けするはず。

 

マジックの種というのは、秀逸なマジックほど拍子抜けするものなのです(´ー`*)

 

 

■成果をあげる人の共通点はコレだけ(byドラッカー)

 

 

先日、久しぶりにドラッカーの名著

 

「プロフェッショナルの条件」

 

という本を再読しました。

 

ドラッカーは「20世紀最大の思想家」とも言われる人物で、会社の経営者向けの経営思想を中心に、様々なことを哲学した哲学者です。

 

十数年前に大ベストセラーになり、漫画や映画にもなった「もしドラ」の「ドラ」も、ドラッカーのことですね

(正式名「もしも高校野球のマネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら」タイトルながっ(・・;))。

 

で、「プロフェッショナルの条件」は、副題が

 

「いかに成果をあげ、成長するか」

 

となっていて、「自己実現編」とも記載されているので、ドラッカーの本の中でも自己啓発要素の強い本といえます。

 

この本を再読したときに、めっちゃ線を引いているところが何箇所もあり、その中で目にとまった興味深い箇所があったので引用します。

 

ちょっと長めですが、非常に示唆に富んだ文章で、テーマは

 

「成果をあげる人の共通点」

 

です。

 

ドラッカーは自らのことを「観察者」と定義していましたが、以下の文章にも彼の洞察力・観察力のエグさがにじみ出ています。

 

—————————————–

 

私は、成果をあげる人間のタイプなどというものは存在しないことをかなり前に気づいた。

 

私が知っている成果をあげる人たちは、その気性や能力、仕事や仕事の方法、性格や知識や関心において千差万別だった。

 

共通点は、なすべきことをなし遂げる能力をもっていたことだけだった。

 

外向的な人もいれば、超然とした内向的な人、なかには病的なほどに恥ずかしがり屋の人もいた。

 

過激な人もいたし、痛ましいほど順応的な人もいた。 太った人もやせた人もいた。 心配性の人も、気楽な人もいた。酒飲みも、酒嫌いもいた。魅力的な人も、冷凍した鯖(サバ)のように冷たい人もいた。

(中略)

 

私が会った成果をあげる人たちの中には、論理や分析力を使う人もいれば、知覚や直感に頼る人も
いた。簡単に意思決定をする人もいれば、何かをするたびに悩む人もいた。

 

つまり、成果をあげる人もまた、医者や高校の教師やバイオリニストと同じように千差万別である。彼らは、成果をあげられない人と同じように千差万別である。

 

しかも成果をあげる人は、タイプや個性や才能の面では、成果をあげない人とまったく区別がつかない。

 

成果をあげる人に共通しているのは、自らの能力や存在を成果に結びつけるうえで必要とされる習慣的な力である。

 

企業や政府機関で働いていようと、病院の理事長や大学の学長であろうと、まったく同じである。

 

私の知るかぎり、知能や勤勉さ、想像力や知識がいかに優れようと、そのような習慣的な力に欠ける人は成果をあげることができなかった。

 

言いかえるならば、成果をあげることは一つの習慣である。習慣的な能力の集積である。

 

そして習慣的な能力は、常に修得に努めることが必要である。

 

※引用:「プロフェッショナルの条件〜いかに成果をあげ、成長するか〜」(ピーター・ドラッカー、ダイヤモンド社)
—————————————–

 

 

…という内容です。なんとも示唆に富んだ文章だと思うのです。

 

ようはドラッカーが人生で大勢の人々を観察してきた結果、

 

「成果を上げる人も、成果をあげられない人も、そのタイプは千差万別だったが、

成果を上げる人に唯一共通していたのが

 

【 習慣的に継続していく力 】

 

だったわ!」

 

と言っているわけですね。

 

さらに、知能・勤勉さ・想像力・知識があっても、この

 

「習慣的な力」(≒継続力)

 

がない人は、成果を上げられていなかったと。逆に言うと、

 

【 「習慣的な力」さえあれば、他の要素が足りなくても、成果を上げることができる 】

 

ということになります。

 

数年前に

 

「やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける」

 

という、いわば「継続こそがすべて」という趣旨の本がベストセラーになり、30万部を超えました。

 

その後、この本の研究には異論も一部出ているのですが、それでも大筋では間違っていないと個人的には思います。

 

ドラッカーにしろ、グリットにしろ、結局言っていることは

 

【 「習慣的に継続していくこと」が、何よりも最重要 】

 

ということなんですよね。

 

小学校で教えられそうなことですが、1周回って、結局これがやっぱり1番重要でしたね!みたいな話です笑

 

問題はどうやって、その「習慣的に継続する力」を身に付けるかです。

 

上記では省略しましたが、ドラッカーは、引用した文章の後に、その方法として

 

「かけ算のように反復して身に付けるしかない」

 

と言っています。

 

が、理屈としてはそうかもしれませんが、これでは具体的にどうやればいいのかわかりません。

 

そこが1番大事ですやん!とツッコミたくなりますが、まぁその「やり方」はいろいろとありますからね。

 

本プログラムでは、その「習慣的に継続する力」を見つける、オンラインを使った

 

「私(中西)なりの答え」

 

の1つを提示します。

 

 

■ChatGPTで宣言効果は得られるのか(体験談)

 

 

現在、ChatGPTが世界中に激震を走らせています。

 

本日のプチメルマガでもお話ししたのですが、3月に入ってChatGPTのプログラムが

 

【 GPT-3からGPT-4にバージョンアップ 】

 

してから、その性能がさらにとんでもないことになりました。(※注:本原稿執筆時)

 

そのGPT-4があまりにも凄すぎるので、世界一の資産家でテスラ経営者のイーロンマスクを始めとするAIの世界トップクラスの専門家らが、

 

「このままではChatGPTが人類に脅威を与えかねない。そのリスクを見極める必要がある」

 

という理由で、GPT-4の次のバージョン(現時点ではGPT-5)の開発を、

いったん6ヶ月間停止するよう求める

 

という公開文書に署名し、関連企業(ChatGPTのOpenAI社、Google、Microsoftなど)に訴える活動を始めました。

もはやSF映画のような展開になっています(゚o゚;;

 

ChatGPTを利用したことがある方なら、イーロンマスクらAI専門家らの訴えの意味も(賛否は別にして)感覚的に理解できる方も多いかと思います。

 

私もこのChatGPTをすきま時間にチョコチョコと使って色々試していますが、使うたびに本当に恐ろしくなることが結構な頻度であります笑

昔見ていたSFの世界が現実になってきた感じです。

 

で、先日このChatGPTを使っていた時、ふとこんなことを思いつきました。

 

「ChatGPTに目標や進捗を報告してみたらどうだろう?効果はあるのかな?」

 

と。先日のメルマガでもお話ししましたが、科学的な研究で、

 

「目標は頭に浮かべるだけより、第三者に宣言したり進捗報告をすることで、達成率が1.5倍から2倍近くになる」

 

ことがわかっています。

 

この研究での「第三者」と言うのは、当然人間だったわけですが、会話型AIのChatGPTに報告しても、人間と同じように効果があるのかどうか、ということです。

 

それでまずやってみたのが、ChatGPTに

 

「今から10分間掃除をします!掃除が終わったら改めて報告します!」

 

と質問を投げてみたんですよね。そうしたら、ChatGPTが

 

「分かりました。頑張ってください。10分後のご報告をお待ちしています。」

 

と返してきました。ここでまず一度「おおー!応援してくれてる!」となりました笑

それで軽くテンションが上がって、掃除を開始。

 

終わった後、ChatGPTに「掃除終りました!」と報告しました。

 

すると「お疲れ様でした」という返事が返ってきました。AIとわかっていながらも、軽くほっこりするおじさんの巻(´ー`*)

 

こんな感じのことをChatGPTで何度か試してみたのですが、それでわかったのは、

 

【 ChatGPTへの宣言・報告は、短時間だけならそこそこ効果はあり実行力が上がるが、数時間以上の長さになると全く使えない 】

 

ということでした。

 

どういうことかと言うと、先程の私の例を見ると、たしかにChatGPTに報告することで、あまりやりたくない掃除を実行できました。

 

これは「今からやります!」かつ「10分間」という、直近&短時間だけやるタスクだったため、AIへの宣言・報告でも実行のあと押しになったのです。

 

ところが、その後

 

「今から◯◯を1時間以内に終わらせ、終わったら報告します。」

「3時間後までに◯◯をやります!」

「現在9時ですが、18時になったら報告します!」

 

などなど、数時間から1日以内の時間で試してみたのですが、

どれも全然実行力が高まりませんでした。

 

それどころか、「終了の報告」すらやらずに1日が終わってしまうことも何度もありました。1日の終わりごろになって、

 

「あ、ChatGPTに報告するはずだったな。もーいいや(-。-;」

 

みたいになってしまうのです。全然強制力を感じない。。

 

「今から」という直近で、かつ、5分10分の短時間なら、実行力の後押しになる感覚はあるのですが、だいたい1時間以上になった途端に、全然報告する気力がなくなりました。(早ければ30分でも気力消失)

 

その理由を考えてみたのですが、結局のところ、どこまでいっても

 

「ChatGPTは所詮AIにすぎない。人間ではない。報告しなくても、誰も嫌な気分にならない」

 

と言うことを頭で理解しているからです。これで間違いないかと。

 

これが人間相手なら、研究結果でもわかっている通り、

 

「宣言したからやらなきゃ!」

 

という気持ちが起こって、数時間後でも1日後でも報告を守ろうと言う気持ちと、その報告時に、

 

「なるべく良い報告をしたい」

 

という気持ちになりやすいのです。

 

ところがChatGPTなんて、いくらとんでもないAIと言っても、人間のような感情も気持ちもありませんからね。

 

その「ChatGPTは所詮人間ではない」という頭の片隅にある思いが、宣言したタスクを実行するのが少ししんどくなっただけで

 

「ま、AIだし報告なんてどうでもいいか」

 

という私の悪い部分を、見事に引き出してくれた感じです笑

 

ただ、私だけでなく、この傾向は他の人でもほとんど変わらないと思います。

 

直近&短時間での宣言効果は個人差は相当ありそうですが効果はそれなりに感じたとしても、1時間以上の長時間になってきたときに、

 

「面倒でも、疲れていても、宣言したのだからちゃんとやらなきゃ!終わったらAIに結果報告をしなきゃ!」

 

とまでは思えない。その気力が全然起きない(・・;)

 

この傾向はおそらく私だけではなく、誰でも似たような感じになるはずです。

 

結局、宣言効果・進捗報告の効果と言うのは、

 

【 相手が人間だから成立する 】

 

ということで間違いないと思われます。

 

少なくとも、私の実感としてはそうで、他の人も似たような感じになるだろうと言う確信もありますね。

 

興味のある人はやってみても良いかと思いますが、多分よくても短時間でしか効果がなくて虚しくなるだけかと笑

 

これだけ世界中で脅威となっているAIの「限界」を、実感レベルで理解できて、大変勉強になりました。

 

 

■「損をしたくない心理」は強烈に実行力を高める(体験談)

 

実は上の2つの心理よりも、

 

さらに効果の高い「強制力」

 

があることに、私は気づきました。

 

結論から言うと、その「さらに効果の高い強制力」というのは

 

【 損をしたくない心理 】

 

です。これが圧倒的にものすごい「強制力」になることに気づきました。

 

ある「2つの体験」を通して気づいたのですが、その1つ目は、

 

「歯の定期検診」

 

です。一般的に「歯の定期検診」は、3ヶ月〜半年に1回ぐらいの頻度で行くと良いようで、これは

 

「緊急ではないけど重要」

 

のタスクであり、典型的な「第二領域」のタスクといえます。

 

で、私は先日、4ヶ月ぶりに歯の定期検診に行ったのですが、

それは昨年11月の検診の終わりに、4ヶ月後の今年3月某日の12時に入れた予約でした。

 

11時40分ごろに家を出れば間に合うのですが、11時ごろから、こんな感情が芽生えてきたのです。

 

「行くの超めんどくせぇーー!(>_<)」

 

別に虫歯で歯が痛くなっているわけでもなく、歯茎の調子も良く、行ってもほぼ間違いなく「問題ないです」と言われるのは分かってます。

 

なのに、わざわざ問題ないことを確認しに行く。実にめんどくさいと。゚(゚´Д`゚)゚。

 

その後、しばらくキャンセルの電話を入れようか悩みましたが、その歯医者さんは超人気の歯医者なので、ここでキャンセルを入れると、次の予約は数ヶ月後になります。

 

それで仕方なく、無理矢理行きました。

 

もしキャンセルしても、翌日とか1週間後など近い日程に変更できるなら、その時はキャンセルしていた可能性があります。

 

しかしドタキャンした場合、歯医者さんに空きが出て迷惑がかかるので、それも頭をよぎりました。めちゃくちゃいい先生なので、

 

「迷惑をかけたくない心理」

 

は、確かに「面倒な検診に行く」というタスクを実行するあと押しになっていました。

 

ただ、それ以上に私の中では

 

「ここでキャンセルしたら、次は数ヶ月後になる。そっちの方が嫌だ」

 

という「損をしたくない心理」が上回っていました。

ただ、この経験だけでは、

 

「損をしたくない心理」

 

の強烈なパワーには、まだ気づけませんでした。

 

実はもう一つ、“ある経験”をしたことで

 

「損をしたくない心理」

 

がものすごいパワーを持っていることに気づいたのです。

 

私の知る限り、それ以上に強力な「強制力」は、おそらくないと思います。

 

そして、その“ある経験”をして気づいた「強制力」をうまく利用すれば、

 

「やるべきことを実行するのが難しい」

 

という人生の大問題を、わりとあっさり解決できる可能性が高いことに気づいたのです。

 

少なくとも、私自身はその「強制力」なら、百発百中で実行できます。

 

つまり実行力100%!

 

 

■「映画の予約」の“強制力”を利用する(体験談)

 

 

残り“もう一つの体験”について。

 

先日、映画館にある映画を観に行こうとして、前日に映画館のサイトで「ネット予約」をしました。

 

映画のチケットは、当日に映画館で購入するパターンとネットの予約がありますが、その映画は(人気の映画なので)ネット予約にしたのです。

 

ただ、いざ当日になると結構な雨が降ってきて、しかも想定より他の予定が立て込んでしまったので、ちょっと行くのがしんどかったんですよね。

 

しかし、私の中で

 

「映画を観に行くのを止める」

 

という選択肢はありませんでした。

 

先述の「歯の定期検診」も、同じように事前に予約を入れて、当日に行くのが面倒になって、キャンセルしようか迷った、とお話ししました。

 

それでも結局歯医者に行ったのは、その歯医者さんに迷惑がかかるというのもありますが、

何より人気の歯医者なので、「キャンセルしたら次の予約が数ヶ月後になる」可能性が高かったからです。

 

それでは時間的にも労力的にも、新たに「ロスが無駄に増える」わけで、この「損をしたくない心理」が後押しとなり、面倒な「歯医者に行く」ことに強制力が働きました。

 

しかし、もしキャンセルしても再予約が翌日〜数日以内にすぐ取れる状況なら、

こちらは客側ですし、「予約のキャンセルなんてよくあるだろう」とか都合の良いことを考えてm(_ _)m、キャンセルしてしまっていた可能性も考えられました。

 

それでふと思ったのが、

 

『この「歯医者」と「映画館」の2つの「予約」の違いって、何だろう?』

 

ということです。ともに同じ「予約」ですが、

 

1.「歯の定期検診の予約」はキャンセルする可能性もかなりあった。

2.「映画館のネット予約」はキャンセルする可能性は全くなかった。

 

…ここまで考えて、ようやく気づきました。

 

実に簡単な話で、2つの最大の違いは

 

「歯の定期検診の予約」→後払い

「映画館のネット予約」→前払い

 

…だったのです。。

 

ようは「歯の定期検診」をキャンセルしようかさんざん悩んだのは、結局のところ、事前に予約を入れても

 

▼歯医者さんは診療の後に料金を支払う=後払い

 

だったからです。

 

逆に、どんなにきつくても映画館に行かない選択肢がなかったのは、「映画館のネット予約」は

 

▼映画を観る前に料金を払った=前払い

 

だったからです。

 

拍子抜けするような違いでしたが、実際問題として、この

 

【 「前払い」か「後払い」かの違い 】

 

によって、実行力がほぼ100%か、面倒になったら実行できなくなるか、

その余りにも大きな違いを生み出しているのは間違いなさそうでした。

 

もちろんこれは私だけではなく、多くの人に当てはまるはず。

 

それでようやく気づいたわけです。

 

結局のところ、

 

「損をしたくない心理」

 

が、「強制力」をもたらしてくれる。さらにその中でも

 

「お金で損をする」

 

のは、誰にとっても嫌に決まっているので、「お金で損をしないため」なら、

(ネット予約した映画を必ず観に行くように)誰もが実行力を限りなく高めるのではないかと。

 

実は、心理学の研究でも「得をするために動く」のと「損をしないために動く」のとでは、

後者の方が圧倒的に多くの人のモチベーションにつながることがわかっています。

 

(上の「前払い」の強烈なパワーに気づいて、そういう研究があったことを思い出した笑)

 

この「損をしたくない心理」ほど強力なパワーもないと。

 

だったら、このパワーをうまく活用すれば、

 

「やるべきことを実行できない大問題」

 

も、解決できるのではないかと思ったのです。

 

 

■「前払い」×「予約」の強制力を実行力に変える

 

 

もともと対人相手の

 

「予約」(約束、アポイントメント)

 

だけでも相当な強制力がありますが、相手との関係性や状況や本人の資質によっては、それでもキャンセルしてしまう可能性は残っています。

 

しかし、そこにお金が絡んできて「前払い」していると、「映画館のネット予約」のように、

 

「面倒だから今日はキャンセル」
「疲れたから行くのやめる」

 

という選択肢がなくなり、確実に行動せざるをえなくなる。

 

もちろん、その金額が10円とか100円位なら、「もう面倒だしいいや」となる可能性はありますが笑、

例えば1900円の映画の予約を平気でキャンセルできる人はあまりいないはず。

 

あとは、その人にとって「キャンセルするのが損に感じて、どうしても動かざるをえなくなる位の金額」であればいい、と言うことになります。

 

これは私自身が体験で気づいたことですが、別に私だけでなく、ほとんど誰でもそうでしょう。

 

先述の通り、心理学の複数の研究で「得をしたい」という気持ちより「損をしたくない」という気持ちの方が、非常に強いモチベーションになることが分かっています。

 

問題は、この強烈な「強制力」をどう仕組み化して、「実行力」に変換するか。

 

まず「前払い」については、全然問題なく仕組みにできます。

 

この一連の話は、私が新しくリリースするサービス(ができるまで)の話という前提ですので、「有料」なのはまず必然m(_ _)m

 

そもそも無料では、上記の「お金で損をしたくない心理」の強烈な効果を得られませんので。

 

そして一般的なスクール系のサービス(塾・予備校・専門学校・資格学校など)にしろ、何らかのサポート系のサービスにしろ、

 

「前払い」になることが大半なので、この点に関しては簡単に仕組みにできます。

 

そうすると、あとは強制力のある

 

「予約」(約束、アポイントメント)

 

をどう仕組み化して、その強制力を、どう「実行力」につなげるか。

 

そこで私が考えたのが、そのサービスを利用する人が、

 

【 私(中西)に日時の予約を入れる 】

 

という方法です。

 

もう私(中西)に直接、そのサービスを利用する人が、自分がやるべきタスクを実行する日時を、事前に「予約」してもらう。

 

これができれば「映画館のネット予約」の強烈な強制力と全く同じように、

 

「前払い」×「予約」(アポイント)

 

のパワーを利用して、強制的にやるべきことを実行できるようになる。

 

私はそう考えました。

 

 

■塾通いの「強制力」をオンラインで引き出す

 

 

「前払い」×「予約」(アポイント)

 

という組み合わせを利用すれば、「映画館のネット予約」のように、

 

「面倒だから今日はキャンセル」
「疲れたから行くのやめる」

 

といった選択肢がなくなる。そうすれば、どんなに面倒だろうと、どんなに疲れていようと、よほどのことがない限り

 

「もう行くしかない(やるしかない)!」

 

となり、その強制力により、「やるべきこと」を実行できるようになる。

 

そう考えたときに思い出したのが、学生時代の塾(or個別指導塾)でした。

 

塾も「前払い」でお金を払うことがほとんどで、かつ、

 

【 毎週「決まった曜日」の「決まった日時」に通う 】

 

という形式になっていることがほとんどですよね。

 

これは、まさに「映画のネット予約」と同じで、

 

「先にお金を払って、サービスを受ける日時が決まっている」

 

という形式です。

 

もちろん、学生時代の塾は、自分でお金を払っていないことが大半ですが、

それでも親がそれなりのお金を払っている事は分かっているので、基本的にはよほどのことがない限り休めません。

 

実際、私自身も学生時代の塾は、部活などで相当しんどくても、ほとんど休めませんでした。

 

どんなに疲れていても、無理矢理行っていましたし、高熱の風邪で仕方なく休んだ時は、罪悪感がものすごかったです。

 

ちなみに、私の甥っ子が最近高校に合格したのですが、全然勉強しないタイプで、中三の受験生時代(昨年度) は、母親である私の妹はかなり困っていました。

 

そこで、夏休みにその地域で有名な進学塾の講習に参加させたところ、夏休み中の講習には全て通い、秋以降もその塾に正式に入会して、一切休むことなく毎週通っていました。

 

相変わらず家では受験の1週間前でもほとんど勉強しなかったようですが(-。-;、親がお金を払った塾にはしっかり通い続けたのです。

 

カードゲームばかりしていて本当に勉強嫌いな男なのですが、そんな甥っ子でも、お金を払った塾だけは毎週しっかり通うことができた。

 

結局、これも本質的には「映画のネット予約」と同じ

 

「前払い」×「予約」(アポイント)

 

のパワーです。

 

事前に「サービスを受ける日時がしっかり決まっている」のも共通しています。

 

この「強烈な強制力」を、 

 

“何らかの形で”

 

私(中西)と事前に予約(ポイント)を入れることで、プログラムの参加者がうまく利用できないか。

 

もちろん、私の場合は、塾のようなリアルの教室を持っていないので、

 

「オンライン」

 

で、それを実現できないか。

 

塾のように、毎週決まった曜日・決まった日時に

 

「自分がやるべきタスクを実行する」

 

ことを約束してもらい、

「オンライン」上で、その実行を中西が監視・管理する。

 

もちろん、その時実行するタスクは、普段1人ではなかなか実行できない

 

「第二領域」(緊急ではないけど重要なタスク)

 

でもいいわけです。

 

もし、こんなシステムが実現できれば、そのプログラムの利用者は、「在宅」であっても、

「塾通い」や「映画のネット予約」と同じ強烈な強制力を得て、

 

「自分がやるべきタスクを確実に実行する」

 

ことができるようになるはず。

 

しかも、在宅なら、雨や雪や台風の日などでも、天候にも一切左右されませんし、何より、参加する労力は

 

【 パソコンかスマホを立ち上げるだけ 】

 

なので、家から出て映画館や塾に行くよりも、圧倒的にハードルが低いわけです。

 

それはつまり、確実性の高い映画館や塾に行くよりも、さらに「実行できる確率」が上がることを意味します。

 

問題は、その仕組みをオンラインでどう構築するのか。

 

ここで勘のいい人なら、ZOOMなどのネット会議システムを使うことを思いつくと思います。

 

確かに、それでもやってやれなくはないでしょうね。いや、十分出来ると思います。

 

しかし、結論から言うと、私は

 

【 それ以外の方法 】

 

を思いつきました。

 

 

 

■2社での私のコーチング体験談

 

 

私が昔派遣社員で働いていた頃の同僚の女性から連絡があった話をしました。

 

彼女と一緒に働いていた職場というのは、会社名を言えば、知らない人は誰もいない大手の超有名企業です。

 

古くから業界トップの老舗でもあり、最先端でもあるという感じの企業で、

こんなにも時代の最先端の事業をしているのに、一方で、古臭い昭和の雰囲気も社内に少し漂っている不思議な会社でした。

 

私自身は、とんでもなく尖ったITベンチャー企業で正社員で働いていたこともありますし、派遣社員としてそういう空気感の会社でも働いてきたので、

両タイプの企業の社内の空気感・仕事のやり方・働いている人たちの思考回路・雰囲気の違いを肌感覚で学ぶことができました。

 

(この経験は一生の財産になっています。普通どちらかしか経験しないので、ある種の強みにもなっているかもしれません。)

 

興味深かったのは、この全くタイプが違う2つの会社で、「ある共通の体験」をしたことです。

 

小さいながらも志は高い凄まじい天才経営者が経営しているITベンチャー企業と、

時代の最先端の事業をしながらも、中身は安定志向の人(いい意味でも悪い意味でもごく普通の常識的な人たち)が多い、老舗の有名大企業。

 

仕事に対するスタンスも、仕事のスピード感も、仕事のやり方も、仕事の哲学も、経営の思想も、業務内容そのものも、日々交わされる言葉も、社員や非正規の従業員に対するスタンス・接し方も、

とにかく、何もかもが、同じ日本人の集まりなのに、実態は地球人と宇宙人ぐらいに違っていたのですが、私が両者で共通して体験したのは、

 

「コーチング」

 

でした。最近では1on1とも言われていて導入している企業も多いので、ご存知の方も多いと思います。

 

先日もアーチェリー経験が8年ほどあり、国内や世界でトップの実績を持つ複数のコーチから長年継続してコーチングを受けている方に、個別で1時間半ほど電話取材させてもらったのですが、

その方も高校時代からずっと世界レベルのコーチングを受けておられました。

 

今やコーチングは、スポーツの世界や学校の部活などでも普通に導入されている技術ですね。

 

コーチングにしろ1on1にしろ、定義やそのセッションでやることなどは、会社や組織によって千差万別ですが、ほぼ共通しているのは

 

「上司(コーチ)と1対1で、定期的にミーティングを行う」
 

という点です。

 

ITベンチャー企業に勤務してる時は、直属の上司ではなく経営者の方から直接1対1のミーティングを頻繁にやっていただきましたし、

老舗の有名大企業でも、直属の上司と定期的に個別のコーチングを受けていました。

 

それで強く感じたのは、コーチングを受けることで、自分の目標達成に向けた日々の仕事(タスク)に向かう意識が、明らかに変わることです。

 

これはコーチングを受けたことがある人なら、誰でもわかるかと思います。

 

上長との個別ミーティング(セッション)でコーチングを受け、そこで自分の目標を決めたり、達成に向けてやることを約束したり、もっと根本的な深いレベルの話をしたりすることで、

 

日中の朝から夕方までの仕事において、常に頭のどこかで、そのコーチングのセッションで伝えた内容を、意識することになるのです。

 

それが仕事に向かうやる気や、集中力のアップにつながっているのは明らかでした。

 

今回、私が「新しいサービス」を構築するときに考えたのは、これまでお話ししてきた

 

「第二領域」(緊急ではないけど重要なタスク)

 

を実行できない問題を解決するとともに、この

 

「日々タスクに向かう意識・やる気・集中力」

 

がアップして、目標の達成率が高まるコーチングの技術も、何らかの形で導入できないかと言うことでした。

 

私が会社で受けていたコーチングは、数十分から長い時で1時間、

ITベンチャーでは長くなると「数時間」に及ぶことも多々ありました。

 

ただ、それは従業員と上司の関係性だったことや、一緒に同じプロジェクトを進めていく前提であること、単なる目標以上のディープな話をしていたこともあったので、そういう時間の長さになっていました。

 

が、私がサービスとして提供する場合、そこまで長くする必要性はないのでは?と仮説を立てました。

(その根拠となる事例も複数あったのですが、長くなるので今回は省略)

 

そこで自分の経験に加え、様々なコーチングや1on1の専門書籍も読みまくり、情報収集もしまくり、様々な企業で実際に行われているコーチングや1on1の体験談も調べまくりました。

 

また、複数のモニターの人にもお願いして、テストもしておりました。

 

その上で諸々の事情も考慮して、私が提供するサービスにおける

 

「コーチングの効果を得られる時間と頻度」

 

として最終的に導きだしたのが、

 

【 毎週1回、15分間 】

 

です。

 

これをリアルではなく、「オンライン」上で行う。つまり

 

「毎週1回、15分間」

 

だけ、私(中西)から直接コーチングを受けてもらいます。

 

ただし、これだけでは「第二領域」(緊急ではないけど重要なタスク)の大問題は、完全には解決しないので、

 

そのコーチングに加えて、

 

【 全く別のオンラインの仕組み 】

 

を“同時に”組み合わせる。

 

そうすれば、全部うまくいくことに気づきました。

 

 

■「毎週1回×15分間」のコーチングは可能か(体験談)

 

この「毎週1回、15分間」という頻度・時間は、コーチングを知っている人からすると、

 

「相当変わっている(゚o゚;;」

 

と思われるはずです。そんなコーチングサービスは世の中にないからです(あったら教えて下さい)

 

一般的にコーチングが行われる場合、いろんなパターンがありますが、

 

月1〜2回、1回あたり45分から1時間半

 

という感じの頻度・時間が多いです。

 

一般的なプロのコーチによるコーチングの有料サービスでも、会社の上司によるコーチング(1on1)でも、大体このパターンが多いと思います。

 

そう考えると、私が今回新サービスでやろうとしている

 

「毎週1回、15分間」

 

というのは、かなり変わっています。

 

で、上記の通り、この頻度・時間を導き出した背景には、様々な体験や情報・事例がベースになっているのですが、

今回はそのうちの1つの体験をお話しします。

 

実は、2021年の終わりごろに、「帯状疱疹」になったんですよね。

 

3人に1人が生涯でなる有名な病気なので、ご存知の方も多いと思いますが、簡単に言うと免疫力の低下により、子供の頃の水疱瘡のウィルスが突然復活して暴れだす病気です。体の半分に発疹ができます。

 

それだけならまだいいのですが、何よりキツいのは、体の深部をキリでえぐられるような、火で炙られているような、拷問のような凄まじい痛みが長期間続くことです。

 

私は1ヵ月弱続いたのですが、痛みがピークの時は横になって動けず、もう仕事も全く手につかなくなり、メルマガだけは書こうと思いましたが、「拷問」が長すぎて思考力も消え失せていたので、

メルマガのネタも考えられず、その頃のメルマガは帯状疱疹のネタばかりでした笑(覚えている方もおられるはず)

 

その拷問の1ヵ月の間、皮膚科に週1回ペースで通っていました。

 

最初に行った日に、医師からあっさりと「帯状疱疹ですね」と言われ、今後についていろいろ説明を受けました。

 

この最初の診断の時間は、10〜15分ぐらいだったと記憶してます。

 

その後、1週間に1回のペースで通院し、病気の状況のチェックをしてもらっていました。

 

この2回目以降の診療では、毎回の時間が経った5分ほどでした。2〜3分で終わっていたこともあります。

では、そのわずか数分の短時間の診療で私は不満だったかと言うと、全く逆で、非常に満足していました。

 

おっさんが痛くて半泣きになりながら笑、わざわざ通院して、結構待たされたのに、たった3分で診療が終わる。

 

それでも、私から先生に状況の報告をしたり、1週間前とどう変わったかを話したりして、

それに対して先生からアドバイスをもらい、処方箋を出されて、十分に満足できました。あと1週間も頑張ろうと思えました。

 

「診療時間がたった3分とは何ごとか!」

 

なんて、全く思わなかったんですよね。

 

要するに、「時間の問題ではない」ということです。

 

少なくとも私にとってはそうでしたし、逆に診療時間が長いからといってありがたいとも思いません。患者にとって大事なのは

 

「適切な診療をしてもらえるかどうか」

 

だけですから、診てもらう「時間の長さ」は本質では無いんですよね。

 

そのことをふと思い出して、「コーチングも同じではないか?」と思ったのです。

 

コーチングも、45分から1時間半とか結構の時間を取られますが、実はもっと短い時間でできるのではないか?と。

 

それで短い時間でコーチングをやっている事例はないか調べてみたところ、全然見つからなかったのですが、

数ヶ月くらい根気よく調べているうちに、ようやく一つだけ見つけることができました。それが、

 

国内で毎月5000万人以上が利用する超有名サイト

 

を運営している会社の、社内における1on1でした。

 

 

 

■月5000万人が利用する超有名サイトのコーチング

 

 

前回のおさらい。以前、1ヵ月ほど「帯状疱疹」になった際、皮膚科のクリニックに1週間ごとに通っていたのですが、

 

診療時間は1回あたり、わずか3〜5分くらい

 

でした。それでも私は充分満足でしたし、逆に診療時間が長いからといってありがたいとも思いません。患者にとって大事なのは

 

「適切な診療をしてもらえるかどうか」

 

だけですから、診てもらう「時間の長さ」は本質では無いわけです。

 

そのことをふと思い出して、「コーチングも同じではないか?」と思ったのです。

 

コーチングも、1回あたり45分から1時間半とか結構の時間を取られますが、実はもっと短い時間でできるのではないか?と。

 

それで短い時間でコーチングをやっている事例はないか、根気よく調べているうちに、ようやく一つだけ見つけることができました。それが、

 

「国内で毎月5000万人以上が利用する超有名サイト」

 

を運営している会社の、社内における1on1でした。

 

その超有名サイトと言うのが、

 

「クックパッド」

 

でした。(運営会社はクックパッド株式会社)

ご存知、レシピサイトですね。

 

この会社も「定期個人面談」という形で1on1を行っていました。

 

クックパッドは、もともと社内のチームが少人数単位で成り立っていたそうで、おまけに職種がエンジニアが多いので、個人プレーで仕事をしている人が多かったようです。

 

そこで「お互いのことをもっと知るため」に始まったのが、1on1だったとのこと。

 

なので、1対1での定期的な個人面談ではありますが、コーチングの要素は低め。あえて「進捗報告」は控え、プライベートの事など何でも自由に話せるものになっているそうです。

 

お互いの課題を見つけることが目的のようで、「具体的な目標」も設定しないそうです。

 

この「進捗報告はしない」「具体的な目標を設定しない」と言うのは、あくまでクックパッドと言う会社の1on1のルールであり、

 

前提条件が全然違う私がやろうとしているコーチングとは違うので、私のコーチングでは両方やる予定です。

 

興味深かったのは、その頻度と時間で、

 

「週1回、15分間」

 

というものでした。

 

私も色々と複数の会社でのコーチング経験やら、様々な企業やプロコーチなどによるコーチング・1on1を知っていますが、この頻度と時間の短さはかなり特殊だと思います。

 

ただ、私自身は上記の通り、週1回の5分程度の診察でも充分満足できていたので、コーチングも

 

「頻度を増やせば」

 

10分とか15分で成立するのではないか?と仮説を立てていました。なので、このクックパッドの1on1を知った時は、まさに「我が意を得たり!」という感じでした。

 

クックパッドの担当者によると、

 

「月1回くらいの頻度ではなく、もっと頻度を増やして週1回ペースでやれば、1回あたりのセッションは15分でも十分だとわかった」

 

とのことでした。

 

実は、これは科学的な研究でも認められていて、

 

「報告の頻度が多くなるほど生産性がアップする」

 

というのは、複数の研究でわかっています。

 

月1回しかセッションをしなければ、1ヵ月分の内容が蓄積されてしまい、1回あたりのセッション時間も長くなってしまう。

 

それが週1回のペースで行えば、周期が4分の1になるので(つまり頻度が4倍になるので)、

必然的に1回あたりのセッションの時間は、短くて済む(´ー`*)

 

まさに帯状疱疹のときに、週1回の頻度で通っていた皮膚科の診療時間が5分で済んでいたのと同じ。

 

前回からまだ1週間しか経っていないので、診察はあっという間に済むのですが、それでもそのわずかな診察時間があるかないかで、全く違ってくるわけです。

 

1on1やコーチングも、週1回のペースの方が緊張感も維持しやすく、コーチングの効果も高まりやすく、生産性や実行力に直結する。

 

そして、そうであれば、45分から1時間半という通常のコーチングの時間を取る必要は無くなる。

 

私の知る限り、週1回の頻度で1時間前後のコーチング(1on1)は、さすがにちょっと多すぎだと思います。聞いたこともないですし。。

 

このクックパッドの1on1の話を参考にしつつ、あらゆる角度から総合的に考え、諸々の効果や事情などを踏まえて、最終的に私が導き出したのが、先日お話しした

 

【 毎週1回、15分間 】

 

という頻度・時間だったのです。モニターなどでも実験して、これで十分に成り立つことがわかりました。

 

これくらいの方がお互いに良いと思うんですよね。

 

特に今回、私が直接コーチングをする事を最初に決めていたので、1回あたりの時間が長くなると、どうしても料金の単価を高くせざるをえなくなってしまいます。

 

それでは利用できる人が限られてきます。また利用できる人でも、長期的に利用するのは難しくなる可能性も高まり、短期的に目標を達成したい感じの人しか集まらないかもしれません。ラ◯ザップ的な笑

 

今回私が作ったコーチングプログラムは、利用する人が、自分の人生の目的を達成するために、長期的に利用していってほしいと思っています。

 

受験が終わったら終了とか、ダイエットの目標が達成したら終了とか、まぁそういう利用でもいいのですけれども、以前からお話ししている通り、

 

「第二領域」(緊急ではないけど重要なタスク)

 

を実践できずに苦しんでいる人、人生が停滞してしまっている人の状況を転換させて、

その人の人生を好循環に持っていきたい、と言うベースの理念があるのです。

 

そう考えたときに、私の単価はそこそこ高いので、1回あたりに1時間とか取ってしまうと、おそらくそのサービスを利用したいほとんどの人が利用できなくなります。

 

もちろん別のコーチに依頼してお任せすればいいでしょうし、実際それは今後やっていく予定なのですが、

 

当面は私自身が直接コーチングをやっていこうと思っていて、そうなるとどうしても単価が高くなってしまう。

 

このジレンマに結構悩んでいたのですが、この観点でも、1回あたりの時間を「15分間」という短時間にすることで、問題が解決しました。

 

まぁ、実際の料金を見てどう感じるかは人それぞれになるのは当然かと思いますが、少なくとも私自身は、

 

「この金額(月額)なら、多くの人が継続的にこのコーチングプログラムの効果を享受し続けられる」

 

と思える料金にすることができました。

 

(私自身がお金がなかった頃でも出せた金額を基準にしました。それだけが基準の全てではないですが、かなり大きな基準になっています)

 

つまり「毎週1回、15分間」というのは、効果があるだけでなく、時間的にもお互いにとってメリットがあり、かつ、私の中の料金的なジレンマも解決させることができたヽ(´▽`)/ ということです。

 

⚠️【追記】

2025年の第3期現在、「セッション」は毎週1回=月4回のままですが、月4回のうち2回が「チームコーチング」、残り2回が「内省コーチング」となっています

 

第3期の詳細は最新の募集ページをご確認ください。

 

また第3期から新たに導入した内省についての詳細は内省の基礎知識や体験談などをご紹介しているこちらの解説ページをご覧ください。

 

 


以上