こんにちは、中西です。
ナフサ不足が日々深刻化してます。
先日、ナフサ不足で「6月に詰む」可能性を、日本を代表する総合商社の丸紅の元社長(入社以来50年エネルギー畑を歩んだ現場の超専門家)が訴えた話をご紹介しました。
さらに本日、日本を代表する三菱重工も、供給に影響が出てきたと社長が訴え出しました。
しかも工場で使われる潤滑油や溶剤などで影響が出ているようです。
▼ナフサ不足が三菱重工にも波及、潤滑油や溶剤などの供給に影響と社長(Bloomberg)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3df1e2833458c50d5bdfde2ac196de002db3bac4
『三菱重工業の伊藤栄作社長は27日、中東緊迫化に伴うナフサ不足により潤滑油や切削油、有機溶剤、塗料などの供給に影響が出ていると明らかにした。
伊藤社長は都内で開いた事業説明会で、工場で使う潤滑油などは「従来だと1カ月、2カ月前に必要な量を確保できていたものがだんだん短くなっているというのが実態だ」と述べた。』
・・・このメルマガでは、工場を動かすのに潤滑油や切削油が使われるので、
今回の石油危機であらゆる工場が動かなくなるリスクがあることを、3月から指摘してきました。
当初は同じことを指摘している人はネット上でも専門家も含め皆無に近かったですが、
わずか2ヵ月で、日本を代表する三菱重工の社長までが危機を訴え出しています。
6月に危なくなるのは最初から数字で判明してましたので、予想通りの流れではありますが、スピード感がエグいです。
三菱重工の伊藤社長は、政府に忖度して、政府が主張するような「目詰まり」や「大口の需要家が大量購入している可能性」も話していますが、
三菱重工すら手に入らなくなるような量を購入できる大口の需要家って誰やねんと。
仮にそうだったとしても、もともとのホルムズ海峡からの輸入が途絶えているわけですから、
政府が言う目詰まり以上に、実態は「根本的な供給不足」であるのは言うまでもありません。
この記事のコメント欄を見ても、もう政府の「ナフサ不足はデマ」という国民騙しは通用しなくなってるのが分かります。GW明け頃からテレビが報道し始めたからね。
コメントを一部引用しますと、
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おい、おい、天下の三菱重工業だぜ
大手が独占してるから足りないんじゃなかったっけ?
三菱重工業で足りないなら、下請けで足りてるはずがない
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三菱重工業のような日本を代表する企業にナフサ不足の影響があるなら、末端の中小零細企業に潤滑油、シンナー、溶剤などが手に入らないのは、目詰まりではなく不足しているということがよくわかりました。
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行き付けのお店から!エンジンオイルの入荷不透明!未定と言った事になった!しかも値上げ!
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もう5月末ですからね。
問題ないというのは時間の経過で終了する。
まず起こるのは小さい力のないところから倒産。
ニッチなアイテムから欠乏。
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ナフサから分解精製する石油製品を大企業、輸出する大企業が優先で回していたが、国内が大変になったので、大企業も来月末には供給不足になる。
トヨタなどの輸出の自動車メーカーが、潤滑油、シンナー、塗装、オイルなどが供給不足になると、国内の供給不足は、とんでもないことになる。
ナフサから分解精製するエチレン、プロピレン、ベンゼン、キシレンなどの生産量は3月以降は前年比で、35%以上の大幅減少になる。
時間の経過と共に、在庫が大幅減少になるので、供給不足は深刻化をして、あらゆる分野にも波及をして、拡大をするので、供給不足も大変なことになる。
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・・・・こんな感じで、もう「根本的な供給不足」というのは、誰もが認識できるレベルにまでなってきたと思います。
政府は中東以外からの輸入を通常の45万キロリットルから3倍の135万キロリットルに増やしたと豪語していますが、
それでは1か月の需要の290万キロリットルを補うことができません。
結果、もともと150万キロリットルしかなかった在庫を4月と5月の2か月取り崩すしかない状況なのです。
そしてその在庫も底を尽きるのが6月になります。
あくまでこれは、大きなくくりで見た数字の上での話なので、現場レベルでは業界や企業によって時期のずれは生じますが、大筋ではこの流れになるのは必然なのです。
三菱重工の社長さんが言うように、潤滑油と切削油が足りなくなると、あらゆる工場を稼働させることができなくなります。
日本中のあらゆる業界の工場が動かせなくなるということは、何を意味するかは、いちいち説明する必要はないかと思います。 文明崩壊とか、国が崩壊レベルの話です。
その被害を最小限に抑えるように様々な対策がなされるでしょうが、何度も言うように、大筋でナフサの供給が根本から足りなくなるということは、
政策的な応急処置や選別などが行われたとしても、大きな被害を出さないことは不可能であり(というかもう大被害が起こりまくってる)、本質的には救いようがない状況に陥る、ということです。
ホルムズ海峡が完全に開放されない限り、すべての代替ルートは焼け石に水でしかないことも数字で明らかなので、このままいくと日本中の工場が動かなくなります。
この1週間ほどで全国の街から一気にゴミ袋が消えつつありますが、そのうち時間差で食料品・日用品が続くのは火を見るよりも明らかです。
今はギリギリ店頭でまだ商品を確認できますが、こんな状態が夏まで続くとは思わない方がいいです。
早めに備蓄を進めて損することは何もないはずなので(いずれ食べる・使うものを買うわけですから)、まだの方は急いだほうがいいと思います。