代替調達で騙すメディアと騙される人たち(石油危機)

こんにちは、中西です。

 

国内の石油備蓄がどんどん減っている中、

 

ついにアラスカとアフリカから原油のタンカーが続々と到着し始めました!

 

代替調達がうまくいっているようです!やったね、みんな!

 

▼アラスカ・アフリカ… 代替調達進む 原油タンカー相次ぎ到着(テレビ朝日系(ANN))
https://news.yahoo.co.jp/articles/60b569aceedb17cecdc855c370a9f972c4b16159

 
 

記事から引用しますと

 

『中東情勢の悪化で原油の安定供給が懸念されるなか、

 

今週末、アラスカや南スーダンでの代替調達などの原油タンカーが相次いで到着します。

 

 東京湾に到着したのは、UAE=アラブ首長国連邦とクウェートで生産された原油を積んだタンカー「エネオス・エンデバー」です。

 

 封鎖状態にあるホルムズ海峡を通過し、日本に到着する原油タンカーとしては2隻目です。6日、横浜の根岸製油所に到着します。

 

 経産省によりますと、アラスカの原油を積んだタンカーも6日、千葉県の製油所に到着するほか、

 

アフリカ・南スーダンの原油を積んだタンカーが7日朝にも愛媛県今治市に到着する予定です。』

 
 

作家の山下弘枝氏も、上記の記事を引用して、Xでこんな投稿されていました!

 

—————————————–

 

「原油危機で日本詰む」と煽っていたTBS詰む

 

アラスカ&南スーダンからタンカー続々到着し、報道特集のナフサ詰むネタが特大ブーメランに

 

公共電波で国民不安煽る時代はもう終わり。

 

代替ルート確保してる日本強すぎ

 

—————————————–

 
 

山下氏の投稿を見ても明らかな通り、どうやら「原油危機で日本詰む」は、TBS(報道特集)の煽りだったようです!

 

なんといっても、ついにアラスカやアフリカの南スーダンから、「タンカーが続々と到着」してるんですからね!

 

山下氏が言うように本当に「代替ルート確保してる日本強すぎ」ですね!

 

よかった、よかった!本当によかった!ヽ(´▽`)/

 
 

・・・・・・って、なるかぁ!!!!!!!

 

もうホンマ、ええ加減にせえボ〇ェー!!!ヽ(`Д´)ノ

 
 

と、近所の公園でメガネかけたタレ目の変なおっさんが怒ってました。

 
 

もうね、ほんとマジでいい加減にしてほしいわけですよ。

 

このレベルの実態を説明しない超絶に薄っぺらい報道を公共の電波で流すことと、

 

数字を一切見ないで、その偏向報道に全乗っかりする言論人・有識者のお粗末すぎる現状認識。

 
 

さすがに今回の冒頭からの茶番は、これまで本メルマガを読んできてくださった方なら一瞬でご理解いただけたと思いますが、

 

改めてさんざん解説してきた数字を出して説明しますと、

 

国内の1日の石油の消費量は約300万バレルなわけですよ。

 

私はこれを3月から本メルマガでずっと言ってきて、4月初旬ですらまだ国民の99.9%以上はこの「1日の消費量」を理解していなかったので、

 

この数字をあるところに投稿しただけで万バズりしたものです。

 

ところが、今やこの数字は、今回の石油危機の問題をほんの少しでも調べた人なら誰でもすぐに行き着く数字で、

 

6月現在は、もうこの数字も頭に入っていない人は、この問題を語る資格が無い!というレベルなんですよ。

 

それほどまでに、現時点では1日の消費量が約300万バレルというのは、多くの人に認識されるところまで来ました。

 

(経産省の大本営発表では236万バレルとなっていますが、これは含まれていない数字が多く、IEA国際エネルギー機関の基準の約300万バレルの方が正確になります。)

 
 

では、今回テレビ朝日が報道したアラスカ産とアフリカ(南スーダン)産の原油が、タンカーで「続々」入ってきたそうですが、その原油の量はどれぐらいなのか。

 
 

当然ですが、その数字を確認した上でなければ、「代替調達があるから安心」と言えるはずもなく、「代替ルート確保してる日本強すぎ」などと言えるわけもありません。

 

ところがANNはその数字を報道の中で記載していません。数字ははっきり出ているので、意図的にカットしている可能性が著しく高いです。

 

一方で、同じニュースを扱ったTBSの報道ではしっかりと記載されています。

 
 

アラスカ産は約73万バレル、南スーダン産は約23万バレルです。

 
 

この2台のタンカーが来ただけで、「続々と到着」と表現するのは妥当ですかね?

 

では100歩譲って、そこは主観だから解釈次第だとしても、

 

2つ合わせて96万バレルは、国内の何日分の原油になるでしょうか?これは、もはや小学生レベルの計算。

 

1日の消費量が約300万バレルですから、3分の1日にも満たない量です。8時間以下しか持ちません。

 

こんなものは「無いよりはマシかもね」という量でしかなく、実態としては「何の足しにもならない」と言っても過言ではない微々たる量なのです。

 

なぜこれで「代替ルート確保してる日本強すぎ」などと言えるのか、私には全くわかりません。

 

たぶんわかる人いないでしょう。要するに、数字を全く見ないで言ってるということです。

 

(余談ですが、この山下さんと言う作家さんは、私が好きな武将の楠木正成の本も出している方のようなので、余計悲しくなりますね。著書のほうは面白そうなので、機会があれば拝読させてもらうかもしれませんが。楠木正成が好きな方は確認してみてください)

 
 

今回の報道で改めてわかるのは

 

「代替調達は全くあてにならない」

 

ということです。これは代替調達について徹底的に調べた人なら、必ず同じ結論になるはずです。

 

その説明は何度かしてきたので、今回は省略しますが、そもそも中東以外の代替調達がそんなに簡単にできるようになるなら、50年もこの大問題を放置しているわけがないんですよ。

 

いかに今の政府が無能の極致だと言っても、50年前の田中角栄の時代は圧倒的にまともな政府だったわけですから。

 

中東だけに依存せざるをえない理由がいろいろとあるからこそ、50年間もリスクを分散するのが難しかったのです。

 

それを今頃になって急に簡単に代替調達ができるわけがないと。それがすぐ出来るぐらいなら、とっくにやっているということです。

 
 

いずれにせよ、代替調達でなんとかなると国民が思い込んでいる間に、事態がどんどん深刻化していくのは間違いありません。

 

政府もそのように見せかけていますので、数字を見て判断しようとしない人は、この危機においてはことごとく騙されまくることになります。