こんにちは、中西です。
アメリカとイランが戦闘終結の合意の覚書を交わし、マスコミでも大々的に報道されました。
高市総理もSNSで、これで平和が来るような投稿をしていて、なんとなく戦争が完全に終わったような雰囲気が漂っておりました。
ところが何度も言ってきた通り、これは最終的な終戦の平和条約に至るまでの60日間の交渉期間に入る、あくまで「暫定の合意」の覚書ということです。
現在の状況を総合的に考えると、「全く予断を許さない状況」だという話をしてきました。
実際、そのアメリカとイランの戦闘終結の合意をしている最中にも、イスラエルはレバノンを攻撃していました。
ところが19日についにイスラエルとヒズボラが停戦の合意をしたのですが、
なんとその合意をした当日の夜に、再びイスラエルがレバノンを攻撃してしまいました。
▼イスラエル軍レバノン南部空爆 ナバティエ広範囲に大きな被害
https://news.yahoo.co.jp/articles/50e4f25ffe09a96b60f1dc95488a324619467871
いくらなんでも、停戦の合意をしたその当日の夜に再び攻撃をするって、むちゃくちゃすぎませんかね。
彼氏からDVを受けて、昼間に警察に相談したら警察沙汰になり、彼氏は「俺は二度とDVをしません」と警察と自分の前で誓ってくれたのに、
その日の夜にまた突然ぶん殴ってきた、みたいな感じです。ヤバすぎやろと。
せめて1週間ぐらい空けろよと思うのですが、「その日の夜」というのはすごすぎると思います。
そして、そんなこともあったせいで、日本にとって再び最悪の事態が舞い戻ってきました。
イランが再びホルムズ海峡を封鎖してしまったのです。
▼イラン「ホルムズ海峡を再封鎖」 レバノンでの停戦違反と非難
https://news.yahoo.co.jp/articles/da0b7a5c1d38c9e05fe45c2b7d3890f12cef3ef1
イランからすれば、これはある意味で当たり前の対応です。
そもそも今回のアメリカとイランの戦闘終結に向けた覚書の合意には、「レバノンでの停戦」がアメリカとの交渉のスタートの条件になっていました。
ところが、その最低条件であるレバノンへの停戦すら満たされず、再び攻撃が始まった。
イランとしては当たり前の対応として、ホルムズ海峡を再び封鎖してしまったわけです。
言うまでもなく、これは我々日本国民にとって、再び危機的状況が再開したことを意味します。
このメルマガでは、今回の戦闘終結に向けた合意が決まった時から、
「イスラエルが攻撃をやめる可能性は非常に低いので、全く予断を許さない状況にある」
ということを繰り返しお伝えしてきました。
予想通りの展開になっているとはいえ、私もさすがにここまで早いとは思いませんでした。
結局、1日ぐらいしか経っていないじゃないですか(`ロ´;)
もともとアメリカとイランは、今回スイスで合意の調印式を行う予定でした。
しかし、イスラエルの状況が危ういということでスイスには行かず、ベルサイユ宮殿で調印式が行われていました。
その間にもイスラエルはレバノンを攻撃していたので、非常に危い綱渡りみたいな状況でしたが、やはりイランはホルムズを再び封鎖。
分かりやすく一言で言うと、いかりや長介さんばりの「ダメだこりゃ」という感じになったわけです。
それにしても、世界中をここまでいったん安心させておいて、日本国内でも株価が史上最高の7万円を突破するほど平和ムードが漂っていたのに、
結局1日2日で、あっという間に再びホルムズ封鎖で逆戻り。
日経平均が史上最高になっていることも、このメルマガでおかしいとお伝えしてきました。
それは要するに、世間の多くの人がこの状況を正確に理解していないからだと数日前に書いたばかりでしたが、
あまりにも早く予想通りの展開になりすぎて、唖然としております。
イランが再びホルムズ海峡を封鎖したということは、結局、今回のアメリカとイランの戦闘終結の合意の話などは実質的に吹き飛んだ、無意味だった、と言っても過言ではないと思います。
トランプは中間選挙のための人気回復と、何よりアメリカ国内の石油備蓄が残り3週間前後になってきているので、全くこの状況を歓迎していないでしょう。
イスラエルには、むしろ腹を立てている可能性が高いです。
ただ、自分がまいた種なので、自業自得と言えます。
まあトランプが困ろうが知ったこっちゃないですが、我々日本国民としては、
このホルムズ海峡の再封鎖は非常に危機的な事態だと認識しなければなりません。
その理由はこの3ヶ月間、散々解説してきたので再び言いません。
というわけで、石油危機・ナフサ不足は、まだ続きます。
政府がドヤ顔で発表している代替調達も、複数の観点でまるであてになりません。
アメリカの原油など油の質もタンカーの台数も大問題だらけですが、
上記の通りアメリカ自体が備蓄が無いから戦争を終結したほどなので、7月以降まともに予定通り入ってくるわけがないですから。
我々がやれることは基本的に備蓄ぐらいです。
今回の戦争が完全に終わったと確定させることができるまでは、油断せず、備蓄もやめないようにしておくことをお勧めします。